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Fate/magic girl−錬鉄の弓兵と魔法少女−
無印編
第十三話 執事からは逃げられない
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、ランサーの腕の動き、視線、足の運び、全てを見極めて次の攻撃を予測し、剣を振るう。
side 士郎(父)
何故か道場が無性に気になって、道場に足を向ける。
そこには気になった原因がいた。
「……これは」
シロ君の素振り。
恭也と美由希も興味心身に見ているので横に並ぶ。
だがそれを見ただけでわかった。
彼には才能はない。
どれだけ行っても二流止まり。
しかし気になったのはそれではない。
美由希も恭也も士郎君の素振りを見ているのにシロ君はそれに気が付いてない。
完全に自己のみに意識を向けている。
ここまでの集中力を出すのもすごい。
そして、素振りが終わり、腕を下げて、瞳を閉じた。
「え?」
「「っ!」」
瞳を開いた瞬間、シロ君の纏う雰囲気が変わった。
その変わりように美由希は完全に呆けてしまっている。
シロ君はただ道場の壁を見つめる。
しかしその瞳には確かに誰かが写っている。
次の瞬間、シロ君の剣が奔り、何かを逸らし、踏み込む。
だが何かに阻まれて後ろに回避する。
「お父さん、これって」
「ああ……槍だな」
剣の動きをみる限り、シロ君の瞳に映っているのは槍の使い手。
それもただの空想した相手ではなく、過去に戦った事がある相手なのだろう。
仮想の敵が放つ突きを確実に逸らし、受け流していくシロ君。
だがそんな中、隙ができてきた。
「これが恭也がいっていた」
「ああ」
俺の言葉に恭也が静かに頷く。
恭也と美由希からシロ君が魔術師であり、恭也と正面から戦える実力を持つという事は聞いていた。
だが実際に見るととんでもない。
一体どれだけの戦いを、死地をくぐり抜けてきたのか。
なのはと同い年の子がこれだけの技術を持っている事に驚きと同時に悲しくもなる。
そんな中、仮想の槍兵に敗れ、士郎君が動きを止め、大きく息を吐いた。
side 士郎
今ではこれが限界か。
仮想のランサーに心臓を突かれ、大きく息を吐く。
仮想戦闘で干将・莫耶が砕かれる事、八。
弾かれる事、十七。
今の肉体ならこれが限界だろう。
死徒の能力などで多少は向上できるが、やはり身体が成長途中でまだ出来あがっていない子供ではなかなか難しいところだ。
といつの間に来ていた士郎さんを含めた高町家の三人がじっとこちらを見ていた。
少しやり過ぎたか。
「今の相手は槍かな?」
「はい。自分の知る限りでは最速の槍兵です」
美由希さんは単純な驚きのようだけど、恭也さんはどこか探るような視線だ。
士郎さんは俺の動きを初めて見た割に驚いていない。
恭也
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