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星河の覇皇
第八十四部第四章 続く会談その三十六
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「大事になるわ、ただそれが難しいことはね」
「意識することですね」
「金内相についてもカバリ外相についても」
「強敵であることを自覚し」
「そして対しますね」
「そうよ、そこに彼が来ても」
 八条がというのだ。
「対するわ、そして彼もね」
「手強いですね」
「かなり優秀な方ですね」
「お二人と同じく」
「そうよ、ただ彼には弱点があるわ」
 伊東は愛弟子についてスタッフ達に話した。
「政治家としてね」
「策略を使うことをご存知でない」
「そのことですね」
「確かに優秀な方ですが」
「表の資質だけですね」
「彼は性格的に裏表がないわ」
 八条の性格から話した。
「よく政治家は腹が黒くないと駄目だというわね」
「そう言われますね」
「古来より」
「そうした意見が多いですね」
「ええ、けれどね」 
 こうした言葉はというのだ。
「実は違うのよ。腹が白いと言うかね」
「策を考えずとも」
「それでもですね」
「やっていけますね」
「左様ですね」
「国家に必要な政策を見抜き考え立案し施行させる」
 そうしたことをというのだ、伊東は政治家の当然と言えば当然の職務のことをここでは至って冷静に話した。
「そして事務処理能力、有権者の要望を実現させる」
「そうした表の能力だけでもですね」
「政治家はやっていける」
「それも充分にですね」
「出来るわ、政治は陰謀が多いというけれど」
 伊東はさらに話した。
「これは人間の世界だとね」
「同じですか」
「どの世界でも」
「人間の世界はどうしても陰謀がある」
「そうしたものでもありますね」
「そうよ、人間と陰謀はね」
 それの関係はというのだ。
「人間の業でもあるから」
「どの世界でもある」
「左様ですね」
「政治の世界だけではないですね」
「政治家や官僚、経営者の世界には平気で嘘を吐く人が何パーセントかいる」
 伊東はこの言葉も出した。
「これは政治家の世界だけではないわ」
「どの世界でもですね」
「そうした人はいますね」
「普通に嘘を言える人も」
「左様ですね」
「学校でもいるわね」
 その時点で既にというのだ。
「自分は部活に行かず行っている人のことをその部活を知らない人に殆ど行っていないと話す」
「はい、確かにいますね」
「俗に嫌な奴と言われます」
「そうした輩は往々にして嫌われます」
「何しろ全く信用出来ないですから」
「そう、そうした人は本当にどの世界でもいるわ」
 政治の世界だけでなくというのだ。
「どんな職業の世界でもね、学校の時点でもういるから」
「そして謀略もですね」
「腹の黒い人物もまた、ですね」
「どの世界にもいますね」
「それこそ」
「そうよ、どの世界でも腹黒い人もいれば
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