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『外伝:赤』崩壊した世界で大剣豪とイチャコラしながら旅をする
信託-とどける-
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たブーディカ。そして…」

驚きを隠せない堂本。そして昨日から決まっていた事は知っていた柏原。
それだけじゃない。

「竜胆 大和。そして宮本 武蔵。こんなレジスタンスの為によく頑張ってくれた。任期満了だ。」

俺と武蔵もだ。

「ま、待ってくださいよ団長さん!!そんなことしたら…!」
「あぁ、戦力は大幅に削れる。だが仕方の無いことなのだ。」

惜しいメンバーが去るにもかかわらず、団長の表情は清々しい。
昨日ひと通り泣き、思いを吐き出し、彼女は決意した。
ちなみにこれらもまた、俺と武蔵で相談して決めたことだ

さらに、

「大和、武蔵。お前達には最後の任務…いや、運び屋として届けてもらいたい人がいる。」
「あぁ。」

俺と武蔵に団長が頼んだのは『リンドウ急便』としての依頼。
その運ぶものは

「柏原と堂本。そしてブーディカの3人を本来いるべき場所、『エインヘリアル』へと連れて行ってもらいたい。」
「分かった。」

彼らは、元からこのレジスタンスにいる人間では無い。
団長が風の噂で聞いた組織、『エインヘリアル』に頼み込んで派遣されてきた人達なのだ。
借りたものをきちんと返す。
だから団長は俺たちを頼った。

それと、

「これも頼むぞ。」

団長が渡してきたのは、1つの箱。
俺と武蔵が浜辺で打ち上げられているのを見つけたあの箱。
葛城財団の実態をあらゆる記録媒体に収めた暴露セットだ。

「信用出来る、影響力のある人間に渡して欲しい。そして奴らの悪行を世に知らしめるのだ。頼んだぞ。」
「あぁ。頼まれた。」

確かに受けとった。
届けるべき荷物を、帰すべき人を。

これはリンドウ急便として、きちんと届けよう。

「さぁガウェイン、行け。もたもたしているとクリスにも悪影響だ。」
「…申し訳ありません。」

そうしてまずは、ガウェインを行かせる。
躾けたオロバスはガウェインの言うことを素直に聞き、背中に乗せてもらう。

「それでは皆様、ご武運を。」
「あぁ、そなたらも幸せにな。」

団長や皆に見送られ、ガウェインはオロバスを走らせる。

あっという間に見えなくなり、団長は一つため息をついた。

「やっぱり戦力面の心配か?」
「いや、寂しくもなるなと。それとしばらくはあんなに美味しいご飯が食べられなくなるのも心苦しい。」
「だな。」

団長の心配事をシャルルマーニュは軽く笑い飛ばす。
さて、ガウェインが済んだら次は。

「では、大和、武蔵。堂本と柏原、ブーディカを頼んだ
。」

俺達の番だ。

「ああ、きちんと届けるさ。」

そうして俺達は別れを告げ、歩いていく。
俺たち2人に加え、3人。合計五人の大人数だ。
そんな
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