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『外伝:赤』崩壊した世界で大剣豪とイチャコラしながら旅をする
信託-とどける-
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「団長さん?」
「実は今後のことを話したい。少しばかり時間をいただいてもいいだろうか?」
それに対してここにいる全員は頷く。
そうすると団長はありがとうと言い、話を始める。
「まずはそうだな…ここで医療班として頑張り続けてくれた結晶、そしてガウェイン卿。」
「なんでしょうか?」
現在、クリスはまだ眠り続けている。
とりあえず一命は取り留めたものの、やはりきちんとした場所で治療を受けないと目覚めるのは難しい。
そんな2人に団長が命じたのは
「退団を命ずる。」
「!?」
驚くガウェイン。
無理もない。唐突に戦力外通告にも等しい宣告を受けたのだから。
「何故ですか!?クリスも私もこのレジスタンスにて従事し!私は戦闘も常に第一線を…!!」
「だからだよ。君達はもう充分に頑張った。医療や調理の面で大いに貢献してくれた。感謝している。」
そうして、次に俺が立ち上がる。
「戦地から離れ平和に暮らせ。団長はそう言いたいらしい。ちなみにだが、これは俺からの提案でもある。」
「!?」
2人は平和に暮らすべき。
俺は、昨日団長にそう言った。
それに対して団長は少し悩んだもののそれを承諾。
2人はとても頑張ったので任期満了で退団という形となった。
「ここから南に50キロ、病院から成り立った街がある。そこに行け。そうすればクリスもまともな治療を受けられるだろう。」
「ご、50キロ!?そのような距離を…!?」
サーヴァントでもその距離は少し…いや、だいぶ遠く感じるかもしれない。
さらに怪我人を背負い、モンスターや最悪の場合財団を相手にすることにもなるだろう。
だが、心配することなかれ。
「ここに、走り続ければ50キロなんてすぐに走破できる名馬がいる。」
「名馬…いえまさか…!」
「そのまさかだ。」
手綱を引っ張り、連れてくる。
「ガウェイン卿。お前にオロバスを託す。」
「…!!」
俺と武蔵を背中に乗せ、ここまで走ってきてくれたオロバスを。
「し、しかしこれは…大和や武蔵の愛馬では…!?」
「昨晩武蔵と本人…いや本馬で相談して決めた。彼女もそれに対しては賛成してくれている。使ってやって欲しい。」
そう言って手綱を差し出す。
戸惑いながらも彼女は、
「感謝します…この恩、一生忘れはしません…!!」
感謝し、受け取ってくれた。
さて、それとだ。
「団長。まだ退団すべき人間がいるな?」
振り向き、団長にそう言い放つ。
それに対して彼女は頷くと、答えた。
「ああ。多くの間者を見破り、私の側近を務めた柏原
智章。影ながら私達を支え、心を鬼にし続けてきた堂本 宗弘。ガウェイン卿と同じく調理面で大いに活躍してくれ
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