第六十九話 挟撃
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ヤマト・ウィンチェスター准将
オットー・バルクマン中佐
マイケル・ダグラス中佐
アンドリュー・フォーク大尉
ミリアム・ローザス少尉
第一艦隊:クブルスリー中将
第二艦隊:パエッタ中将
第十二艦隊:ボロディン中将(先任指揮官)
ボーデン方面:
アムリッツァ駐留軍第二任務部隊(タスクフォース・ベータ)
宇宙艦隊司令部(先任指揮官補佐)
ヤン・ウェンリー大佐
マルコム・ワイドボーン中佐
パオロ・カヴァッリ中佐
ジャン・ロベール・ラップ少佐
ダスティ・アッテンボロー少佐
スーン・スールズカリッター大尉
第三艦隊:ルフェーブル中将
第六艦隊:ビロライネン中将
第七艦隊:バウンスゴール中将
第九艦隊:コーネフ中将(先任指揮官)
…という陣容になる。意外な事にヤンさんは異論を挟まなかった。勤勉さと忍耐力はエル・ファシルで使い果たしたと言っていたから拒否されるかもしれないと思ったけど、今回はそうではないらしい。責任は上が取る、という事が彼を気楽にさせているのだろうか。
6月28日11:00
ボーデン宙域、自由惑星同盟、自由惑星同盟軍、アムリッツァ駐留軍第二任務部隊、第九艦隊、旗艦ヘーラクレイダイ
宇宙艦隊司令部、ヤン・ウェンリー
「何かあっても私の責任ではないし、それに失敗したら多分退役に追い込まれるだろう。私としては堂々と年金生活が送れるという訳さ」
私がそう言うと、私の親友…ラップ少佐はひとしきり笑った後、頭を抱え出した。
「あのなヤン、俺が聞きたいのはそんな事じゃない。勝算はあるのかと聞いているんだ」
「勝算も何も…ラップ、まだこちらには帝国艦隊の影すらないんだぞ?勝算も敗因もある訳ないじゃないか」
頭をかきむしりながらラップはワイドボーンを見ている。ワイドボーンも私の言葉には唖然とした様だったが、一つ咳をすると私に向き直った。
「次席参謀、それではラップ少佐も納得できないでしょう。何か高等参事官…総参謀長から聞いておられるのではないですか?」
…現状ではウィンチェスターが宇宙艦隊司令部の総参謀長で、私が次席参謀という事になっている。統合作戦本部から何も人事に関わる通信がないという事は、現在でもその人事が続いている事になる。いくら何でもおかしいなと思っていると、カヴァッリ中佐が教えてくれた。
「宇宙艦隊司令部…まあ我々ですが、准将にしろ大佐にしろ、司令長官代理に増員を求められましたか?」
「あ…そういや求めてない…求めていないと思う」
「増員を要求されておられないのに、増員が来る筈がありません」
「それはそうだが、この人数で宇宙艦隊をどうにかしなきゃならない、というのは…」
「現地スタッフは戦線維持と迎撃計画にのみ全力を傾注するようにと。参謀が多ければ
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