第七百十二話 地球から消えた生きもの達その四
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「それはだ」
「有り得ないです」
「領地の政治は全て政府と議会が行う」
所謂地方政治になる、爵位を持つ貴族の領地は全てそれぞれの領地の議会それに政府が動かしているのだ。
「領主は判子を押すだけだ」
「あくまで」
「それだけでだ」
それでというのだ。
「領地の政治に領主が口を出す」
「君臨せずとも統治せず」
「そうしたものでな」
「何も出来ないですね」
「貴族はな」
「領地のことは領地の政府と議会に任せ」
「自分達はエウロパに奉職する」
「それがです」
まさにというのだ。
「エウロパ貴族だ、また平民達の粗相はな」
「大目に見る」
「そうしてだ」
そしてというのだ。
「寛容と仁愛をな」
「常に忘れない」
「家のメイドや使用人を怒鳴ったりなぞだ」
上等兵を見て言った。
「軍隊では従兵にだ」
「そうすることはですね」
「しないことだ、そもそもだ」
「身の回りの世話をしてもらっている」
「そのことに感謝してだ」
そしてというのだ。
「チップもな」
「弾むべきですね」
「そして殆どの貴族はな」
「そうしていますね」
「そうだ、だからな」
それでというのだ。
「貴族というものはな」
「連合が言う様なものではないですね」
「決してな」
「そうですね」
「搾取なぞだ」
「全く出来ません」
「また虐待なぞだ」
連合ではエウロパ貴族は平民達に常にそれを加え愚かな平民達もそれにただ従っているだけだと教えている。
「普通にだ」
「犯罪です」
「まして自分より立場が低いからと言ってな」
「行うなぞ」
「むしろだ」
大尉は眉を顰めさせて述べた。
「連合の教師達だ」
「そうした話が多いですね」
「連合の教師は質が悪い」
「見ていて実感しますね」
「マフィアやギャングの様な連中がだ」
即ちアウトローの者達がというのだ。
「普通にだ」
「大手を振って歩いて」
「生徒に気分次第でだ」
「殴ったり蹴ったり罵ったり」
「連合で一番犯罪発生率の高い職業だ」
これが統計ではっきりと出ているのだ。
「まさにな」
「左様ですね」
「その犯罪の内容もな」
「暴力が多く」
傷害やセクハラ、モラハラ、パワハラとだ。連合では教師が犯す性犯罪の件数も割合も極めて高い。
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