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神々の塔
第三十一話 天平の宴の後でその四

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「勿論イスラム圏でもな」
「あっちはお肉言うたら羊やし」
「よお食べるさかいな」
 だからだというのだ。
「ほんまな」
「よお売られてるけど」
「日本ではちゃうからな」
「お肉はそやね」
「それで魚介類がどてかいコーナー占めてるな」
「どのお店でも」
「魚屋さんもあるし」
 こうした店もというのだ。
「魚市場なんか凄いな」
「関西でもそやね」
「東京のことはよお知らんけど」
 シェリルはこう前置きしてこうも言った。
「築地なんか凄かったらしいな」
「あっちはやね」
「そう聞いてるしな」
「やっぱり日本はお魚やね」 
 主に食べるものはとだ、綾乃も否定しなかった。
「うちも好きやし」
「綾乃ちゃん実際そやな」
「こうしたことお話してると羊も食べたくなったけど」 
 それと共にとだ、綾乃はシェリルに話した。
「ちょっとお魚も」
「食べたなったか」
「海鮮鍋ええね」
 笑ってこの料理の名前を出した。
「お鍋にお葱に白菜にお豆腐に茸入れて」
「海鮮もんな」 
 中里が笑って応えた。
「それ食べたいな」
「そやね」
「鱈にほたてに海老に烏賊に蛸」
「そういうの入れて」
「食べたいな」
「中里君もそういうの好きやしね」
「大好きや、鮟鱇や河豚も好きや」 
 こうした魚もというのだ。
「それでオコゼもな」
「オコゼも美味しいし」
「ええな」
「ほんまにね」
「オコゼも食べるのは最初聞いて驚いたわよ」
 アレンカールはどうかという顔で言った、言いつつ頭の中でオコゼそれもオニオコゼの姿を思い出しつつ話した。
「あんなの食べるのかって」
「いや、それがや」
「美味しいのよね」
「めっちゃな」
「そうよね」
「どんなお料理にしてもな」
 オコゼはというのだ。
「美味いねん、毒はあるけど」
「鰭にね」
「それで危ないけどな」
「食べるとなると美味しいのよね」
「これがな」
「そのことにも驚いたわ」
「何でも食べるもんや」
 中里はこうも言った。
「ほんまな」
「それで河豚も食べるのね」
「ああ、ただ日本でも昔から食べてたけど」
 河豚をだ。
「貝塚でも河豚の骨よおさん見付かってるし」
「河豚を食べると」
「それだけな」
「犠牲も出ていたわね」
「そやったわ」
「やっぱりそうなるわね」
「河豚はな」
 この魚はとだ、中里はさらに言った。
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