第九十話 欲情の自覚その七
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「別にね」
「気にすることないの」
「お兄ちゃんが言うには雑誌があったら」
そうした雑誌がというのだ。
「一作は絶対に人妻さんとかそうした組み合わせとかね」
「あるの」
「そうみたいよ、けれどあくまで漫画だから」
現実ではないというのだ。
「別にそんな作品があってもよ」
「気にすることないの」
「むしろ気にするのは鳴海っちでしょ」
交際している彼だというのだ。
「鳴海っちの浮気は考えれないけれど」
「真面目だからね」
「けれど我慢出来なくなってはね」
「あるのね」
「今のかな恵見たら充分あるわよ」
ビキニ姿の彼女をというのだ。
「胸大きくてウエストくびれてて安産型でね」
「しかもかな恵ってお肌奇麗よね」
一華も言ってきた。
「きめ細かくて」
「そうかしら」
「ええ、色白なのも似合ってるし」
このこともというのだ。
「いいわよ」
「じゃあ鳴海っちも」
「私が鳴海っちで今のかな恵と二人きりになったら」
そうなればというのだ。
「わからないわよ」
「だからなの」
「気を付けてそれでゴムのこともね」
「ちゃんとわかっておくことね」
「用意してね」
「そうなのね」
「そうよ、そこはね」
何と言ってもというのだ。
「私も恥ずかしいけれど」
「現実としてなのね」
「こうしたことは用意して知っておく」
「それが大事ね」
「いざという時は。大学入学までとか卒業までとか言っても」
それでもというのだ。
「何時どうなるかわからないしね」
「備えることね」
「それが現実でしょ、しかし五人共キスもまだっていうのは」
一華はこのことは少し苦笑いになって述べた。
「奥手かしらね」
「いいんじゃない?遅かれ早かれわかることでしょ」
かな恵は何でもないといった声で応えた。
「そうしたことも」
「経験していくのね」
「高校じゃなくても。というか高校生で赤ちゃんいるのも」
「ないわよね」
「退学にならなくてもね」
それでもというのだ。
「まずね」
「ないことよね」
「昔はどうでも」
十代前半で結婚出来て子供も産むことが出来たがというのだ。
「今はそうだからね」
「そうした時はね」
「ゴムはどうしても必要ね」
「そうよね」
一華もそれはと頷いた、そして五人の休憩時間が終わると次は店長が休憩となったが彼女は一時間位涼しいホテルの中野従業員用の仮眠室に入って寝た、そしてその後で五人に対して売り場のパラソルの下で言ったのだった。
「そもそも出されるとね」
「出されるって」
「わかるでしょ」
「おしっこじゃないですよね」
「出る場所は同じでもね」
一華に真顔で話した。
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