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人徳?いいえモフ徳です。
七十二匹目
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珍しかったのでつい」

「そうですか? シュリッセルの直系は狐になれると聞きますが」

「ええ、ですが身内以外で見ないので」

「ああ、なるほど」

狐になってみせると、アトラさんに抱き上げられた。

かなり視点が高い。

「うきゅぅあぁー?」

「心配しなくても腕は変化させてありますのでご安心を」

片腕で抱えられ、もう片方の腕で頭を撫でられる。

その他にももふもふされたりしている。

「アトラ、シラヌイは好きなだけモフっていいから行くよ」

「わかりました」

アトラさんの腕に抱かれながら、時々モフられながら、練兵場に向かうのだった。
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