第十二幕その十
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「それを言うのは」
「うむ、やはりな」
「私がオズの国の国家元首だから」
「それでじゃ」
まさにその為にというのです。
「お願いしたい、わしからもな」
「わかったわ、じゃあね」
「うむ、今からな」
「お花見をはじめましょう」
オズマ姫はミックスジュースが入ったコップを右手に持って高く掲げたうえでこう言いました、その声と共にでした。
皆お花見をはじめました、飲んで食べて催しをして観てです。
心から楽しみます、リンキティンク王はここで軽快にラップダンスを歌と共にしてみせたのですが。
「いやあ、いいのう」
「動きが凄いですね」
ナターシャは王様にワインを差し出して言いました。
「王様は」
「足の動きもよくて」
ジョージはステップ等について言います。
「身体の動き全体が」
「凄くリズミカルでしたよ」
カルロスが観てもでした。
「抜群に」
「お身体も柔らかくて」
神宝はリンキティンク王のこのことに驚いています。
「素晴らしかったです」
「当然歌もお見事で」
恵梨香はラップのそれに聴き惚れていました。
「最高でした」
「ほっほっほ、毎日しておるからのう」
リンキティンク王はナターシャが出してくれたグラスに入った甘いワインを飲みながら笑顔で言いました。
「大好きでな」
「好きこそものの上手ですね」
「好きだからいつもする」
「それで上手になりますね」
「自然と」
「王様もそうですね」
「うむ、しかもこの街にラップは合う様じゃな」
リンキティンク王はこうも言いました。
「どうもな」
「そんな感じですね」
「街の雰囲気を観ますと」
「ラップが合ってますね」
「どうにも」
「そうですね」
「うむ、だからな」
このこともあってというのです。
「わしもやってみたが」
「実際に会ってましたよ」
王子はリンキティンク王にたこ焼きを出して言いました。
「それにお上手でしたし」
「それであるか」
「はい、それでラップの後ですが」
「たこ焼きじゃな」
「この街らしく」
にこりと笑って言うのでした。
「どうでしょうか」
「よいのう、ではな」
「一緒に食べましょう」
「うむ、それでたこ焼きの後はじゃ」
たこ焼きに爪楊枝を刺してです。
お口の中に入れてはふはふと食べつつそうして言うのでした。
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