第十二幕その七
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「オズの国におる方がな」
「活き活きしている証ですか」
「そうじゃ、随分とな」
「何しろ悩むことも落ち込むこともないので」
「だからじゃな」
「いつも幸せなので」
それでというのです。
「この様にです」
「活き活きとしておるな、それを言うとな」
「殿もですな」
「うむ、武芸をして茶を飲んでな」
そうしてというのです。
「相撲や様々な催しを観てな」
「楽しまれてますな」
「そうしておってな」
「外の世界におられた時よりも」
「活き活きとしておるな」
「信長さん自身もというのです。
「そうなっておるな」
「左様でありますな」
「やはりな」
何と言ってもというのです。
「オズの国は幸せばかりがある国だからな」
「自然と活き活きとなりますな」
「うむ、何の憂いもなくな」
「それで殿もですな」
「毎日楽しんでじゃ」
笑って言うのでした。
「この様にじゃ」
「笑っておられますな」
「左様、では今からな」
「またですな」
「笑うぞ」
「では今は」
「茶でも飲みながらな」
そうしつつというのです。
「オズマ姫を待とうぞ」
「そうしましょうぞ」
秀吉さんも笑顔で応えます、そうしてです。
実際に信長さんはお茶を煎れだしました、それは茶道のお茶で秀吉さんを含めた織田家の人達もご一緒しました。
そして織田作さん達もです。
コーヒーを飲みはじめました、ですが誰もものを食べません。
「それはお花見がはじまってからや」
「それからですね」
「そや、今は待ってるだけやさかいな」
織田作さんはナターシャに答えました。
「それでや」
「飲まれるだけですね」
「待つ時はな」
ナターシャに紅茶と苺ジャムを出しつつ言いました。
「こうしてや」
「飲むことですか」
「そうして待つとや」
「その時間も楽しいですね」
「そやからな」
「今はですね」
「コーヒーかお茶でも飲んでや」
そのうえでというのです。
「ゆっくりとな」
「待つことですね」
「そや、もうじき来られるやろしな」
「待つ間はこうして飲んでお喋りでもしてや」
寛美さんも言います。
「仕事の打ち合わせでもや」
「されますか」
「そや、ノムさんのぼやきでも聞くか?」
「ははは、何でも話すで」
野村さんが笑顔で言ってきました。
「暇潰しにな」
「それじゃあ」
ナターシャも他の皆もです。
お茶やコーヒーを飲みつつお喋りもしてオズマ達が来るのを待っていました、そうして三十分程するとです。
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