第2試合
【第2試合】 VSノワールプペ(4)
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ーノは、キャンバス上に転がっているものに目を止める。
「んん? あれは……ダイヤモンドですぅ?」
キン肉マンルージュの足元に、小指ほどの大きさのダイヤモンドが落ちている。それは間違いなく、悪魔将軍プペが撃ち放ったダイヤモンドである。
「……キン肉マンルージュ様は、無事なのですぅ……ダイヤモンドの弾が、そこに落ちているのですぅ……ということは……」
状況を分析するミーノは、はっとする。
「そうなのですぅ! わかったのですぅ! キン肉マンルージュ様は、マッスルジュエルに助けられたのですぅ!」
状況が把握できないでいる観客達は、ミーノに注目する。
「悪魔将軍プペが放った弾丸は、キン肉マンルージュ様の胸にある、マッスルジュエルに着弾したのですぅ! そして弾丸はマッスルジュエルに弾かれて、床に落ちたのですぅ! マッスルジュエルが、キン肉マンルージュ様を守ったのですぅ!」
さも当たり前のように語るミーノの説明を聞いて、観客達は疑問を抱く。
“おいおい、悪魔将軍プペが撃ち出したのは、ダイヤモンドの弾丸なんだろう? ダイヤモンドって、一番硬いものだろう?”
“ダイヤモンドなんかで撃たれたら、マッスルジュエルが砕けちゃうよ?”
ミーノは自身ありげに、ふふんと笑んだ。
「ところが大丈夫なのですぅ! マッスルジュエルは硬度10のダイヤモンドよりも、遥か硬いのですぅ! マッスルジュエルの硬度は、現代の科学では測定不能なのですぅ。ですが、耐久テストによって、ダイヤモンドを凌ぐほどに硬い物質で出来ていることが、明らかにされているのですぅ!」
会場中がどよめいている。現代科学では測定不能なほどの硬度を持つマッスルジュエルに、観客達は驚きを隠せない。
「キン肉マンルージュ様、マッスルジュエルに向かって“マッスルプロテクション”と唱えてくださいですぅ」
キン肉マンルージュは大きく頷き、胸に飾られているマッスルジュエルに向かって、言い放つ。
「マッスルぅぅぅぅぅぅぅ」
キン肉マンルージュは胸の前で腕をクロスさせて、身を縮める。
「プロテクショーーーーーン!」
キン肉マンルージュはクロスさせていた腕を、一気に開く。薄い胸を思いきり張り、両腕を目いっぱいに開く。
“ぱあああぁぁぁッ”
キン肉マンルージュの声に呼応するように、マッスルジュエルは光り輝く。そして、マッスルジュエルはピンク色の光に包まれる。
マッスルジュエルは大きくなり、形を変えていく。
“ぱあぁん”
マッスルジュエルを包んでいた光は、ぱぁっと弾けた。そして、キン肉マンルージュの胸には、赤色の強いピンク色に輝く、胸当てが着けられていた。
「マッスルジュエルは、武具、防具
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