迷宮
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。わかったけど・・・
「迷宮?」
当初想定していたのは迷路とは少し違うというか、上からみる限りは迷宮というよりもいくつもある部屋に扉が付けられているところを見るとRPGのクエストのような印象を受ける。
「皆さんにはこの中に入りそれぞれのゴールを目指していただくことになりますカボ」
「それぞれのゴール?」
マトー君の言い回しに顔を見合わせる俺たち。それは他のギルドも同様なようで、ざわつき始めているのがここからでもわかった。
「それぞれってことは、ゴールは共通ではないということか?」
「その通りですカボ」
全員が感じていた疑問を投げ掛けたのはエルザさん。ゴールが人によって異なるということは、難易度も変わってくるということか?それだとフェアじゃないような・・・いや、タイムラグバトルも大概だったけどさ。
「それだと難易度に差が生まれないか?」
「その点についてはご安心ください。スタート地点とゴール地点はそれぞれ別々ですが、そこに行き着くまでの解き方は統一されておりますカボ」
つまりスタートもゴールもバラバラで難易度に差が出ることはないということか。でもこれのどこが迷宮なんだ?ただゴールに進むだけの単純なゲームに見えるけど・・・
「ゲームが始まったらターン制にて参加者にはゴールを目指して進んでいただくカボ。開いている扉を開ければそのままターン続行、閉まっている扉を開いた場合はそこでターン終了、次の参加者へ交代となりますカボ」
各部屋には扉が四つずつ付いている。それも角の部屋や壁沿いになっている部屋にも同様に扉が四つ付いているということは、どこがどの部屋かこちらからはわからないようになっているんだ。
「全員で一斉に進むわけじゃないのか」
「順番も大事になってくるわけね」
前回の伏魔殿の時のようにくじ引きででも決めるのだろう。ただ、あの時とは異なり今回は先に進めればそれだけ有利になると考えられる。
「あれ?でもそれだと・・・」
「??」
選手を決めてからのくじ引きになるのだろうと思っていたところ、ウェンディが何かに気が付いたらしく口元を抑えていた。そしてそれを見計らったかのようにマトーくんが話し始める。
「お気づきの方もいると思いますが、今回はこちらの迷宮を使っていきます。つまり、進んでいけば他のギルドと遭遇する可能性もあるわけカボ」
「遭遇したらどうなるんだ?」
ウェンディが気付いたのはこれか。確かに進んでいけばどこかで他のギルドの人と遭遇することはあるだろう。その時は当然ただ通りすぎるわけではないらしい。
「敵プレイヤーと遭遇した場合はその場で30秒間のバトルを開始します。30秒間で敵プレイヤーを気絶、もしくはより長い時間地面や壁に手を
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