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同盟上院議事録〜あるいは自由惑星同盟構成国民達の戦争〜
自由惑星同盟の最も長い3カ月
その名に誇りはあれど安らぎはなく
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ーティスが頷けばサンフォードも無下にできんだろう」
「中道派を引き付けるプランニングにしなければなりませんね」
「上院を通すならどのみちそうなる。妥協は必要だよ」
「ルンビーニの追求と並行するとなると面倒だな。政府を叩きすぎるのもよろしくない」
「であればこの問題はどう始末をつけます?」
「ルンビーニの追及も大切だ、同盟政府の公共事業の安全管理の甘さを追求し、地方への人の移動を促進させよう。イゼルローンの陥落は良い契機だ。技術者と技能労働者の不足をアピールしよう」
弁務官たちが秘書にあれこれと指示を出し始める。既にハイネンセンポリスにつくまでのしばしの休息などは消えてなくなっていた。
「リッツ君、君には苦労を掛けるな」
「なに、エオウィン女史がルンビーニの調査担当に名乗りを上げてくれた分、政府とのやり取りに集中できます。ですがサンフォード政権との距離感を誤れば大失態だ。ひどくやりがいのある仕事ですな」
「あぁ何しろ【交戦星域】の名が外れるかもしれない。なあ君、【交戦星域】の名を私たちは常に利用してきた。対帝国の最前線に住まい、常に血を流した構成邦として我々は誇りを持ってきた。だが誇りはあっても、そこに安らぎはなかった。【交戦星域】と名乗らなくなる日が来たんだ」
??我々にとってこれ以上に重要なことなどない。
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