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超地球救済戦記!断罪王Ω〈オメガ〉〜戦争もやめねぇ!環境破壊もやめねぇ!バカで愚かな人類は身長170センチ以下の無職童貞ニートの俺が全員滅亡させる?〜
第四百話 希望の火 その1
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それはない、アズマ山での武器回収が成功すれば、我々は原子力発電所を襲撃する前の戦力を取り戻すことができる、つまり、山火事を起こしたグループが武器の回収に成功していれば、また他の山に新たな拠点を作ればいいだけだ」
「本当に山じゃないといけないんですかね」
「山は木に囲まれている、おまけに登るのに体力をかなり消耗する、夜になれば闇に包まれる、我々のように追われる身にとってみれば、山ほど便利な城はない。もしもの時は山に火をつけて追手を道連れにもできる」
「じゃあ、今回の山火事は武器を回収するために、発生したと?」
「おそらく、そうだろう。AZUMA山荘が、仮にだ、すでにジエータイ共に占拠されてしまった状態では、多勢に無勢、山火事ぐらい起こさないと武器を回収できない、まあ回収できたかどうかは不明だが」
伸重フサカとメンバーの議論に、他のメンバーが割り込む。
「伸重さん、今、国内に潜伏中のメンバーたちに片っ端から電話してきたんですけど、倉都テツオさんの部隊と連絡が取れません」
「なるほど、山にいるから電波が届きにくくなっているのか」
最近、入ってきたメンバーが信重フサカに質問する。
「倉都テツオって、紅軍連合のリーダーですよね」
「ああ、そうさ。今回の武器回収作戦の発案は私だけど、まぁ、アイツらの起こした山火事のせいで、とんでもないことになっちまった」
そう、信重フサカは紅軍連合の前進組織である『紅軍』のリーダーである。
紅軍連合の中核になってるのはカラーレスのメンバーなので、リーダーは実質的に倉都テツオであるが、革命活動の場数では信重フサカのほうが上である。
そういう意味では伸重フサカは紅軍連合の実質的な作戦参謀の地位にいる。
テレビでは依然、山火事の緊急速報が放送されていた。
次回予告 希望の火 その2
※この物語はフィクションです、実在する人物及び団体には一切関係ありません。
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