ユニバース26
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ラッテラー星人は円盤を呼び寄せる。
「ウルトラセブン、我々は母星へ帰還する。それが虚偽ではないことを見届けてほしい。」
ラッテラー星人はダンに頼む。
「嘘ではないんだな。そこまで言うなら信じよう。デュワッ!」
ダンはセブンに変身する。
「さらばだウルトラセブン!地球での研究はとても役に立った!」
ラッテラー星人の円盤は感謝の意を伝えるモールス信号のような光を放ち、地球から出ていった。それを見届けたセブンは再びダンの姿に戻る。
「マユカちゃん、みんなを仮想世界に閉じ込めていたラッテラー星人は、侵略の意思がなかったみたいだ。僕だって、侵略行為を行わない宇宙人を攻撃したりはしない。彼らには帰ってもらうことにしたんだ。」
ダンは夕焼けの中で輝く一つの光を見ながら言う。
「地球って、いろんな星と比べて恵まれている星だって、お祖父ちゃんが言っていました。そうなれば、侵略以外にも、調査目的で地球に来たがる宇宙人も多いと思うんです。」
マユカとダンが話していると、
「おい、ナリユキ!アヤネから聞いたぞ!あの男達に襲われそうになっているアヤネを売ろうとしたんだって!?お前、見損なったぞ!」
リョウトがナリユキの胸ぐらを掴みながら怒鳴りつけている場面に遭遇した。
「2人とも、落ち着くんだ。」
ダンとマユカは2人を引き剥がす。
「爺さん、もしかして祖父ちゃんの言っていたモロボシさんか!?俺、フルハシ リョウトっていいます!ちょっと今、仮想世界でのことでナリユキのことを怒っていたんです!」
リョウトとアヤネは仮想世界で理性のタガが外れた男性グループに追われていたことを話す。
「リョウト君、女の子を守ろうとするのはいいことだけど、だからといって見捨てようとした人を脅したら、その悪人と同じになってしまうよ。」
ダンは仮想世界でのリョウトの行為を褒めつつも、先程の行為の問題点を指摘する。
「そもそも、襲われたとしても、自分の身を委ねればいいだけなのに…」
ナリユキはボソボソと言う。
「ナリユキ君、君は自分が同じように悪事に巻き込まれても同じことが言えるのか!侵略者に自由を奪われても、同じことが言えるのか!」
ナリユキの言葉を聞き、ダンの瞳は鋭くなる。
「言える。侵略者が攻めてきたら、植民地にしてもらうほうが絶対に幸せになれる!」
「君はそれでもソガ隊員のお孫さんか!」
「祖父さんと俺を一緒にしないでくれ!そもそも、ウルトラ警備隊の存在自体が間違っていたんだ!主義主張が違うから争い合うんだったら、最初っから1人の支配者に平等に支配されていれば、誰の領土とか、どっちが優れているとか、そんな争いはなくなるんだ!」
ナリユキは言いたいことを言うだけ言うと、早足で去っていってしまった。ダンは、
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