ユニバース26
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いったと思う。」
「サンキュー、ありがとな!」
取巻きに質問された手の主は、全く違う方向へ誘導していった。
「さ、もう大丈夫だ。」
「フルハシ、あんたがそんないい奴だったなんて。」
手の主はリョウトであったのだ。
「あいつらがいつまたこっちに来るかわからないから、これに着替えたほうがいい。ダサい服かもしれないけど、これくらいイメチェンすれば、向こうも気づかないと思うから。」
リョウトは地味な服やウィッグ、伊達眼鏡を渡す。
「…ありがと。覗いたらぶっ殺すからね!」
「しないよ。俺はまだそういうのに興味がないんだ。そういうのは携帯小説で充分だ。」
「あっそ。」
アヤネは着替え終わり、リョウトと並ぶと目立たないカップルのような雰囲気を醸し出していた。
「とりあえず、あいつらが興味をなくすまでの間はこうしていたほうがいい。」
「ありがと。」
リョウトとアヤネは歩き始めた。
「どうだ、見つかったか?」
「いや、見つからない。俺達騙されたんじゃねえのか?あの野郎!」
男性グループは集合したが、成果を挙げられず、男性グループは破壊活動を始め、ショッピングに勤しんでいた参加者達は萎縮してしまう。すると、
“参加要項を破棄したため、ご退場願います。”
そうアナウンスが流れると、男性グループは仮想世界から消滅した。
「どうも、ここ数日で退場者が続出している傾向にあるな。」
仮想世界のデータを見ながら、ラッテラー星人は考察をしていた。
「はい、どうも理想を叶えすぎた影響か、力で勝ち取るものに理想を求めてしまう傾向にあるようです。」
「なるほど、だから女性を襲う男性が増えてきているのか。そして、女性は女性同士でマウントの取り合いを行い、自己の承認欲求を見たそう、と。」
「ふむ、今までのデータと照らし合わせて、これは奇妙だ。」
「リーダー、どこがでしょうか?」
「見て見給え。別の惑星でのデータと比べて、退出措置を行う速度が遥かに早く、加速度的に上昇していっている。」
「集めた対象に問題があったのでしょうか?」
「それはないだろう。なにより、内乱の絶えない惑星や戦争を仕掛ける惑星の住民より退出措置を行わなければならないのは異常としか言えないだろう。」
「そういえば、退出措置を行うのが早かった惑星には、共通点がありますね。」
「気が付いたか。君の言う通り、退出措置を行うのが早かった惑星は、好戦的ではない惑星がほとんどだ。更に言うなら、争わないよう法整備の整っている惑星だ。そこで私はある仮説を立てた。すぐに凶暴になっているのではなく、元から法でがんじがらめにしないといけないくらい凶暴だからこそ、法を取り払えばすぐに凶暴になるのではないかというものだ。」
「それでは
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