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我が剣は愛する者の為に
愛に飢えた少女
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てだわ。」

月火や他の皆は驚いているみたいだが、誰だって驚くと思う。

「私は?徳、真名は優華よ。」

「一応、確認するんだが俺も真名で呼んで良いのか?」

「黎の婚約者だから、本当は呼ばれたくないけど、旅をしたりするのだからしょうがないから呼ばせてあげる。」

不満タラタラみたいだが、真名を許してくれた辺り、少しは認めてくれているようだ。
そんな中、黎は月火と星と優華の顔と身体を自分の身体と見比べて。

「負けない。」

「うん?
 何か言ったか?」

今さっき黎が何か喋ったように聞えたので、聞いてみた。
俺の質問に黎は首を横に振って否定する。
こうして、新たな仲間を加わり旅を再開した。






縁達が街を離れて数刻が経った後。

「あの二人、出て行ったのかよ!」

「お姉さまが用事で出向いている間にね。」

馬騰に用事を頼まれていた馬超は、話を聞いて挨拶できなかったことを悔やんでいた。
小さい頃から一緒に居たので、色々と思う所があったのだ。

「んで、その二人がついて行った奴ってどんなの?」

二人の性格はよく知っている馬超は、知っているからこそついて行った男の事が気になった。
その質問に馬騰が答える。

「凄く真っ直ぐな眼をした子だわ。
 あれはきっと凄い人になるわね。」

「母様がそこまで言うくらいの男なのか。
 一目でも会ってみたかったな。」

「いずれ出会うわよ、きっと。」

そう呟きながら、湯飲みに入ったお茶を飲む馬騰だった。
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