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我が剣は愛する者の為に
愛に飢えた少女
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方が多いわ。
 今は部族間で抗争があって、目立った動きはないって話だけど。」

「そうですか。
 ありがとうございます。」

馬騰でこれくらいしか分からないのなら、これ以上の情報は捜しても見つからないだろう。
つまり、抗争が終わるまではちょっかいはかけてこないという事だ。
ここから先は自分で調べないとだな。

「黎達が準備を終える頃には日も落ちていると思うわ。
 出発は明日?」

「ええ、他にも旅をしている仲間もいるので。」

「そうなの。
 では、こちらの方から黎に言っておくから、貴方は旅の仲間に事情を説明していきなさい。」

「分かりました。
 それでは失礼します。」

一礼して、俺は部屋を出る。
さて、宿に戻って一刀達に事情を説明しないとな。



「そう言えば、お姉さまは?」

「翠なら用事で隣町に行って貰っているわ。
 帰ってくるのは、明日になると思うわよ。」




次の日。
あの日、宿に戻った俺はその日の夜に皆の前で黎の事を説明した。
皆は黎が仲間になる事は歓迎で、美奈に関しては仲間が増えると喜んでいた。
城の門に向かうと、荷物を抱えて黎と?徳が立っていた。
その横には杖を支えに立っている馬騰と馬岱もいる。
ふと、なぜ?徳が荷物を持っているのか疑問に思った。
黎は俺を見るとすぐ腕に抱き着いてくる。

「ほほう。
 縁殿は大層好かれているようですな。」

からかうように星は言う。
その言葉を無視して、さっきから気になっている事を口にする。

「?徳はどうして荷物を持っているんだ?」

「どうしてって、私もついて行くに決まっているでしょう。
 理由に関してはたった一つ。
 危険な旅に黎一人で行かせる訳にはいかないからよ。
 異論は認めないから。」

どうやら、完全について来る予定だな。
断るつもりもないので、了承する。
皆も同意しているみたいだし。
断ったら、双戟で脅されそうだからというのもあるが。

「黎、優華。
 元気でね。」

「またどこかで会ったら、一緒に遊ぼうね!」

二人に挨拶して、出発する。
依然と黎は俺の腕に掴んだままだ。

「一緒に旅をするのだ、儂達も自己紹介した方が良いな。
 儂は丁奉、真名は豪鬼。」

「美奈は美奈!」

「趙子龍、真名は星。」

「太史慈よ。
 真名は月火。」

「北郷一刀だ。
 天の御使いという肩書きを言わせてもらっている。
 一刀って呼んでくれ。」

それぞれ自己紹介をしていく。
特に一刀の自己紹介の時は二人は興味深そうな顔をしていた。

『私は馬良。
 真名は黎。
 これからよろしく。』

「竹簡に文字を書いて、会話する人は初め
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