第156話
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した、先輩。」
フランツの頼みに対してジョルジュは寂しげな表情を浮かべながら頷き
「シャロンさん、一度アルベリヒとして君が淹れてくれた紅茶を頂いたが……実に美味しかった――――――これからも妻やお養父さん、アリサに淹れてあげてくれ。」
「あ………はい……勿論でございます、フランツ様。」
フランツの自分への頼みに対してかつての出来事を思い出したシャロンは恭しく頭を下げて承諾の答えを口にした。
「アリサも――――――短い邂逅だったけど大きくなった君に会えて嬉しかった。どうか元気で――――――イリーナとお養父さんによろしく。」
「うん………私も嬉しかった!愛しているわ、父様……!」
そして笑顔を浮かべて別れの言葉を告げたフランツに対してアリサも笑顔を浮かべて別れの言葉を告げるとフランツの幽体は完全に消滅し、更にフランツの遺体も幽体に続くように消滅した。
〜小庭園〜
一方その頃リィン達が小庭園て待機していると中央部分に反応が起こり、中央部分は昇降機として稼働し始めた。
「これは……」
「どうやら左右のゲートの守護者達が倒した事で、最奥へと到る為の昇降機が起動したみたいね。」
「守護者達が倒れた事によって昇降機が起動したという事は、左右のゲートの守護者達はそれぞれ撃破されたという事ね。」
中央部分の変化を目にしたリィンは驚き、レンの分析を聞いたプリネは静かな表情で呟いた。
「――――――その様子だとエステル達の方も守護者を撃破したようだな。」
するとその時セリカの声が聞こえた後、左ゲートからセリカ一行とケビン達が現れてリィン達に合流した
「エステル達はまだのようだが………エステル達の合流を待つのか?」
「いえ――――――”全ての元凶”の抹殺に必要な人物であるセリカ殿とエイドス様の両名と合流した上最奥への道が開いた以上、自分達が先行してオズボーン宰相達との決着をつけるべきかと。オズボーン宰相と全ての元凶を少しでも早く討つ事ができれば、表の最終決戦での犠牲者を一人でも多く減らす事ができるでしょうし………――――――何よりもここからは”相手の命を必ず奪わなければならない領域”ですから、オズボーン宰相達を殺す事は”不殺”を貫いてきたアリサ達”紅き翼”もそうですが”遊撃士”や”警察”のエステル達やロイド達の役目ではありません。」
「お兄様………」
「確かに弟弟子の言う通り、ここからは”正真正銘の殺し合い”だから、ここから先は例え戦闘が発生しても相手を生かす事が前提の彼らの役目ではなく、殺し合いに慣れている私達の役目だね。」
「うむ、それでは行くぞ!」
セリカの確認に対して答えたリィンの説明を聞いてアリサ達への気遣いを知ったセ
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