第156話
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トワが呟いた後ある光景――――――四肢がバラバラになって絶命したフランツと気絶しているゲオルグ――――――ジョルジュを見つけたクロウはアルベリヒ達に視線を向けて重々しい様子を纏って呟いた。
「と……う……さ……ま………?」
「お嬢様………」
アルベリヒ達に近づいたアリサは呆然とした様子で地面に崩れ落ちて四肢を斬り落とされ、胴体と首だけになったアルベリヒの遺体を見つめ、その様子をシャロンは辛そうな表情で見つめ
「………遺体の状況や黒の工房と戦闘をしたメンバーから考えて、この惨状を作り出したのは恐らく――――――いや、間違いなくセリカ殿だろうな………」
「そのセリカさん達は既にこの場から去ったようだね……」
「?何で遺体の周囲にだけ強力な聖なる霊力が………」
アルベリヒの遺体を見つめて状況を分析したミュラーは重々しい様子を纏って呟き、オリヴァルト皇子は複雑そうな表情で周囲を見回して呟いている中、アルベリヒの遺体の周囲に残っている神々しい霊力に気づいたセリーヌは困惑の表情で呟き
「ジョルジュの方はどうなの〜!?」
「ジョルジュ先輩は気を失っているだけで、命に別状はありません……!今治療しますね、ジョルジュ先輩……!」
ミリアムの疑問にエマは答えた後ジョルジュに治癒魔術をかけ始めた。
「アルベリヒが………父様が……討たれる事については……諦めていたけど………どう……して……どうして、ここまで惨い殺し方をしたのよ……?うああああああああぁぁぁ………ッ!」
「…………………………………」
「アリサちゃん………」
「クロスベルで邂逅した時点で、敵には一切の容赦をしない野郎という事は察していたが、幾ら何でもこれは惨過ぎるだろ………!」
そしてアリサはフランツの遺体に縋りついて大声で泣き始め、その様子を見守っていたシャロンは辛そうな表情を浮かべ、トワは心配そうな表情で見つめ、クロウは厳しい表情でこの場にはいないセリカを非難した。
「セリカ殿なら一太刀で滅する事も容易だったろうに、何故このような惨い事をしたのだ………?」
「ハハ………セリカさんの真の意図なんて………それこそ、神――――――いや、”神殺しのみぞ知る”、だろうね………」
複雑そうな表情で呟いたミュラーの疑問に対してオリヴァルト皇子は疲れた表情で呟いた。
「――――――それについては恐らく、アルベリヒを完全に滅する為に、アルベリヒを言葉通り身動きできない状態にさせる為だったと思うよ。」
「え――――――」
するとその時男性の声が周囲に聞こえ、声を聞いたアリサが呆けた声を出すとアリサの目の前に幽体のフランツが現れた。
「父……様………?」
「おいおいおい……!本人
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