第156話
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複雑そうな表情で呟いた。
「そう………だったんだ………本当に……みんな……わたしに甘すぎ………」
「フフ、まさかそこまで考えていてフィーをあたしに預けるなんて…………敵わないわね。」
「クク、こんな短時間で俺の考えを全て見抜くとか、とんでもねぇ連中の仲間になったようだな、ランドルフ。」
「ま、その点に関しては否定しねぇよ。――――――それよりも、本当にいいんだな?」
ロイド達の話を聞いていたフィーは驚いた後ルトガーを見つめて微笑み、サラは苦笑し、苦笑を浮かべたルトガーはゼクトールから出て来たランディに視線を向けて声をかけ、声をかけられたランディは苦笑しながら同意した後真剣な表情でルトガーに確認した。
「ああ。お前なら俺の次にゼクトールに相応しいだろうし、ゼクトールの起動者になった事によって起こる様々な面倒事に娘を巻き込む訳にもいかねぇからな。」
「む、”紫の騎神の起動者になった事によって起こる様々な面倒事”って、もしかして……」
「”騎神”の起動者は様々な勢力からマークはされるだろうし、勧誘とかもあるという事だろうね。――――――当然、七耀教会もその勢力の中の一つになるだろうねぇ?」
「洒落になっていませんよ、ワジさん……」
「ったく、勘弁してくれよな………」
ルトガーの話を聞いてある事を察したノエルは表情を引き攣らせ、口元に笑みを浮かべて答えたワジの推測を聞いたエリナは呆れた表情で指摘し、ランディは疲れた表情で溜息を吐いた。
「じゃあな――――――フィー。いつまでも達者でいろよ………ランドルフ、他の連中もおかげで楽しかったぜ………サラの嬢ちゃんにZ組の連中、娘の事は頼んだぜ………」
そしてルトガーは満足げな笑みを浮かべてフィー達を見回して最後の言葉を口にした後目を閉じて意識を失い、絶命した。すると不死者であるルトガーの肉体は段々と透明になった後光に包まれ、消滅した。
「…………………………」
「……フィー…………」
「……………………」
ルトガーが消滅した場所を黙って見つめているフィーをラウラは心配そうな表情で見つめ、アッシュは重々しい様子を纏って黙り込み
「………さよなら、お父さん………」
フィーは空を見上げてルトガーに対する別れの言葉を告げた。
〜同時刻・左ゲート・最奥〜
同じ頃左ゲートの最奥へと急行していたアリサ達は最奥に到着していた。
「どうやら戦闘はまだ発生していないようだけど………」
「!いや………皇子達が想定していた通り、戦闘は既に終わっていたようだぜ。」
最奥に到着し、周囲を見回して戦闘が起こっていない事を確認した
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