第156話
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オッサン!託すなら俺じゃなくて、あんたの娘の妖精だろうが!?というかお前も何で俺をお前の起動者として認めたんだ!?」
一方ランディは困惑した様子でルトガーとゼクトールに指摘し
「我はお前達との決戦を最後まで見届けるというルトガーの願いに応えたまでだ。そしてその決戦によって、お前は”試練”を乗り越え、我が認める実力を示したまでだ。」
「なるほどね……一体何の意図があってそんなことを考えたのかまではわからないけど、どうやら予め猟兵王と紫の騎神の間で私達――――――いえ、ランディと猟兵王との決闘を”起動者の試練”の代わりにすることが決められていたようね。」
「”意図”……”予め決められていた”………――――――!”そういう事か”………」
「ロイド君は何かわかったの……!?」
ゼクトールのランディに向けた言葉を聞いてある程度の事情を察したルファディエルは推測を口にし、ルファディエルの推測を聞いて更なる推測に気づいたロイドは複雑そうな表情で呟き、ロイドの様子が気になったエステルは驚きの表情でロイドに訊ねた。
「ああ………猟兵王が娘のフィーではなく、ランディに紫の騎神を託した理由は恐らく………生前につける事ができなかったランディの父親であり、猟兵王にとっては好敵手の人物――――――”闘神”との決着をつけてくれたランディに対する”報酬”の為に、予め紫の騎神と俺達――――――いや、ランディ達と猟兵王との決闘を”起動者の試練”の代わりにすることについて話し合っていたんだと思う。」
「”ランディ先輩に対する報酬”って………そもそも、ランディ先輩――――――あたし達が猟兵王達との決着をしに来るかどうかわからないのに、どうしてそんな大切な事を………」
「その点に関しては憶測にはなるけど、”長年培ってきた猟兵としての感”で、特務支援課――――――いえ、ランディが娘の代わりに引導を渡しに来ると確信していたのではないかしら。」
ロイドの推測を聞いて新たな疑問を抱いたユウナにルファディエルが説明し
「仮にその推測が正解だったとして、幾らランディさんに対する”報酬”とはいえ、どうして娘のフィーさんを差し置いてでも猟兵王さんは騎神をランディさんに託したの?」
「……それについては戦闘が始まる前の彼らの話――――――フィーに猟兵以外に生き方の選択肢を与える為に、彼らは自らフィーを突き放し、サラさんに預けた話が関係しているのだと思う。」
「紫の騎神――――――猟兵王が深く関わっていた兵器――――――いえ、”得物”をフィーさんに託せば、フィーさんは父親のように猟兵としての生き、死ぬ事を選ぶ事を危惧したという訳ですか……」
ミントの疑問に答えたロイドの推測を聞いたリーシャは
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