第七十六話 次の日も会ってその六
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「それで生徒に兎跳びさせてました、部活の時に」
「兎跳びが足腰壊すだけって常識でしょ」
だからもう何処もしていません。
「私もしたことないわよ」
「知らなかったみたいですね、そのこと」
「人望もないし頭もなのね」
「そうでしたね」
「そんな人ヤクザ屋さんの社会でも生きられないわよ」
私はもう確信しました。
「本当に暴力だけじゃない」
「将来校長先生目指してるみたいですね」
「そんな人が校長先生になるの!?」
もう信じられませんでした。
「嘘でしょ」
「嘘じゃないですよ、凄い威張り散らしていて」
「権力志向強いの」
「それで将来はって言ってるみたいです」
「そんな人校長先生どころじゃないわよ」
本気で言いました。
「即刻懲戒免職よ」
「ですからそうならないんですよ」
「奈良県の公立学校ではなの」
「そうなんですよ」
「それは駄目になるわ」
私は心から思いました。
「ならない筈がないわ」
「そうですよね」
「それで新一君天理高校に来て」
「そんな先生一人もいなくて嬉しいです」
「そんな先生がいる方が異常よ」
異常極まりないと言っていいと思いました。
「そんな酷い人でしかも権力志向だなんて」
「あんまりですよね」
「そんな先生本当にいないからね」
私は新一君に心からお話しました。
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