第十二幕その二
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「それに乗ってね」
「そのうえでかいな」
「来られるよ」
「成程な、わかったわ」
「そちらも楽しみにしてね」
「参上しましたぞ」
ここで、でした。幸村さんが十勇士の人達とご子息の大助さんを連れて皆の前に笑顔で登場しました。
「遅くなっていませんか」
「いえーーこれからーーです」
チクタクが応えました。
「皆さんーー集まってーーおられーーます」
「そうでござるか、それは何より」
「ご安心ーーを」
「それでは」
「いや、次から次に人が来られてね」
アン王女はどんどん集まる沢山の人達を見て言います。
「凄いものになりそうね」
「ははは、ほんま楽しいもんになるわ」
やすしさんが応えました。
「落語も漫才もやってな」
「浄瑠璃や歌舞伎もよね」
「それでや」
そのうえでというのです。
「ほんまな」
「今日はとても楽しいね」
「お花見になるで」
「さて、芝居の用意をするか」
寛美さんは新喜劇の人達に声をかけました。
「そうしよな」
「そうしましょう」
「最高の舞台にしましょう」
「今回もそうしましょう」
「わしは歴史の話をさせてもらうで」
司馬さんはそちらでした。
「同じもの書きでも織田作さんとはちゃうジャンルやな」
「そやな、わしは西鶴さんに近いな」
織田作さんは自分から笑顔でお話します。
「作風は」
「ああ、そうやな」
他ならぬ西鶴さんも頷きます。
「あんたの作風はな」
「そやな」
「ううん、何か二人の作品を読んでみたくなったよ」
カエルマンは河豚や蟹のお鍋、ハリハリ鍋の用意を見つつ言いました。勿論お好み焼きやたこ焼き、焼きそばや串カツの用意もされています。
「どれもね」
「ああ、読んでくれるか」
織田作さんはカエルマンの今の言葉にお顔を向けました。
「ほな是非な」
「読ませてもらうね」
「外の世界での作品もあれば」
「オズの国での作品もあるね」
「この街の人達を書いたな」
「それは面白そうだね」
「ああ、そうした作品を書いてるで」
ご自身の奥さんの横で笑って言います。
「そやからな」
「楽しませてもらうで」
「今秀吉さんが奥さんと一緒に行かれましたよ」
クッキーはお二人を見て言いました。
「ですからいよいよ」
「信長さんも来られるな」
野村さんが応えました。
「あの人はもうお日さんやな」
「太陽ですか」
「ああ、思い切り晴れやかでな」
そうした人でというのです。
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