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第二十九話 家族その十五

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「そうしても」
「というか来てくれないと」
「是非ね」
「それに八頭司さんって頭いいし」
「いつも確かなこと言ってくれるし」
「是非来て欲しいわ」
「私達にしてもね」
 クラスメイト達はそれならと返した。
「来て欲しいわ」
「それでお店のこと教えてね」
「それで一緒に食べましょう」
「飲みましょう」
「そう言ってくれるなら」
 颯姫も頷いた。
「是非ね」
「ええ、案内してね」
「紹介してね」
「そうしてね」
「楽しみにしてるわ」
 クラスメイト達も笑顔で応えた、そして実際にその店に行った。そのうえで都庁に入って庚に話すと。
 庚は口を笑みにさせてだ、彼女に言った。
「よかったわね」
「クラスメイトとも友達になることね」
「そうよ、お友達は何人いてもね」
 それでもというのだ。
「いいものよ。いなくても楽しく過ごせるけれど」
「いてもなのね」
「そうなるから」
 だからだというのだ。
「クラスの人達ともね」
「仲良くしていくことね」
「そうよ」
 こう言うのだった。
「そうしていってね」
「それじゃあ」
「それにしてもまたあのお店に行ったのね」
 庚は今度はそちらの話をした。
「そうなのね」
「ええ、今回は今お話した通りにね」
「クラスの娘達と行ったわね」
「それで美味しかったわ」
「そうなのね。そう聞いたら」 
 庚は微笑んだまま言った。
「私もまた行きたくなったわ」
「そうなの」
「僕もです」 
 ??も来た、それで笑顔で言うのだった。
「そうしたいです」
「そうよね、あのお店美味しいから」
「そうですね、今度クラスの皆誘ってみます」
 ??は庚に応えて話した。
「そうしてです」
「皆で行くのね」
「颯姫さんがそうしたみたいに」
「いいと思うわ。私も閣下にお話してみるわ」
 庚も行った。
「息抜きの場所にどうかとね」
「閣下といいますと」
「知事さんのことよ」
 自分の上司のとだ、庚は??の質問に答えた。
「知事さんは実はそこまでの立場なのよ」
「閣下とまで呼ばれる」
「そう、軍の将軍さんや大臣さんと同じ位のね」
「立場なんですね」
「大使さんもそうよ」
 各国に赴任している彼等もというのだ。
「そう呼ばれるね」
「人達ですか」
「だからね」
「庚さんもそう言ったんですね」
「ただ今そうお呼びすることはね」
「あまりないんですね」
「今の日本ではね。昔が違ったけれど」 
 かつてはというのだ。
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