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超地球救済戦記!断罪王Ω〈オメガ〉〜戦争もやめねぇ!環境破壊もやめねぇ!バカで愚かな人類は身長170センチ以下の無職童貞ニートの俺が全員滅亡させる?〜
第三百九十七話 奪還 その4
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けが来なければ、口にガムテープを張られ、両手両足を縛られた状態のまま餓死するしかないだろう。
捕虜のケーサツ官から拳銃と予備の弾、ケーサツ証を奪った俺たち9人は、倉都が用意したレンタカーのワゴンに乗って移動を開始する。
ワゴンの中で倉都テツオが作戦内容について、もう一度説明する。
それが終わると、すぐにみんなで理想の日本について熱い議論を繰り広げる。
しかし、その途中、ワゴンの横をパトカーが通り過ぎると、皆一斉に沈黙する。
運転中の日加リュージがバカみたいに笑い始める。
怒る石川ユニ。
「ちょっと日加君、なによ、その態度は!」
「だ、だって、あんだけ勢いよく熱い反社会的な議論を交わしてたのに、パトカーが横通り過ぎた瞬間、急にシーンって静かになったから、ついね」
「日加君だって他人事じゃないのよ?」
「わかってるって、でもさ、ずっとアパートの中にいたからさ、こうなんか修学旅行みたいでたのしいな」
「アンタ、それ、トタン屋根と木でAZUMA山荘を作るときにも、同じこと言ってたわよ」
車内にみんなの笑い声が上がる。
特に尾行されることもなく、車はスムーズに走り続ける。
移動を開始してから約2時間、途中、『ミムラ山』付近のサービスエリアの駐車場で車が止まる。
車から下りる直前、倉都テツオがみんなに気合を入れる。
「よし、車から下りたら、作戦開始だ、武器の回収が済んだら、またこのワゴンに戻るんだ、全員無事のまま、ここに戻ってくることを俺は願う、わかるか?」
全員が倉都てつおの言葉に、なにかを決意したような表情で相槌をつく。
俺たちは一斉に車を下りる。
俺たち9人はサービスエリア裏の山林地帯に侵入する。
登山用に推奨されていない急な斜面を俺たち9人は進み続ける。
靴底にスパイクがついていない、登山靴でなければ、今ごろ何人か転んでいただろう。
山で転ぶことは、場合によっては死を意味している。
山だけではない、海も川も、人々が娯楽の場所だと思い込んでいる大自然は、時に人に牙を剥き、その命を終わらせる。
まるで、そこが人の踏み入っていい領域ではないと忠告するみたいに。
初めて、アズマ山に登った時はまだ、ユイナがいた。
潔癖主義で女性主義の姫川ユイナ。
あの時の登山ではユイナが革命活動に弱音を吐いたメンバーを粛正した。
今回の新メンバーたちは、子島ルルコの一件で紅軍連合の恐ろしさを知ってしまったせいか、皆、黙々と登山を続けている。
皆、内心弱音の一つも吐きたいけど、子島ルルコのようにリンチに遭って死にたくないのだろう。
山頂付近にたどり着いた俺たちは、そこで休憩をすることになった。
尻澤が俺に恥ずかしそうに聞いてくる。
「ねぇ、トイレとかってどうすればいいの?」
「前に言ったろ、穴掘って、そこでアレして、その上に
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