暁 〜小説投稿サイト〜
イベリス
第百十話 咲が気に入った服装その九

[8]前話 [2]次話
「小山さんの様な頃は」
「高校生の頃は」
「はい、そうしてです」
「喫茶店に行ってですか」
「大人な雰囲気をです」
 それをというのだ。
「楽しんできました」
「そうだったんですか」
「誰でもです」
「高校生位の時は」
「大なり小なりです」 
 そうした時はというのだ。
「そう思い」
「それで、ですか」
「楽しみます」
「そうですか」
「ですから」 
 それでというのだ。
「小山さんもです」
「このお店にですね」
「行かれて下さい」
「それでコーヒーもですね」
「飲まれるといいです。スターバックスは」
 この店はだ、速水は咲に尋ねた。
「行かれたことはありますか」
「東京のあちこちにありますね」
「はい、行かれたことは」
「実は」
 言われて思い出したという顔になってだ、咲は答えた。
「ないです」
「ではそちらもです」
 スターバックスもというのだ。
「行かれるといいです」
「そうですか」
「悪いことはないので」 
 だからだというのだ。
「ここはです」
「行かれることですか」
「はい、ですから」
「それじゃあ次は」
 その喫茶店に行った後はというのだ。
「行ってきます」
「そうされて下さい」
「はい、是非」
「それでは」
「いや、高校に入って」
 咲はこうも言った。
「色々と行ける場所出来ることが」
「増えますね」
「中学時代と比べて」 
 こう言うのだった。
「増えました」
「それが世の中です」
「成長するとですか」
「小学校と比べて中学校でも増えましたね」
「かなり」
「そして高校になってもそうで」
 そしてというのだ。
「大学生になりますと」
「もっとですか」
「増えます」 
 そうなるというのだ。
「それもです」
「世の中ですか」
「そうなのです、ではその行ける場所に行かれて」
「楽しんだらいいですか」
「出来る様になったことをされても」
 その場合もというのだ。
「楽しまれて下さい」
「そうしたらいいんですね」
「それは個人的なものでささやかな喜びかも知れないですが」
 それでもというのだ。
[8]前話 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ