暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
スーパーロボット大戦OGs
0056話
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バーランドへ引きつけろ。W16とW17はこちらに接近してくる敵を叩け。W1からW3はマルティンの部隊の援護を。それと敵の姿をモニタに表示しろ」

 俺の指示に全員が了解、と返事をしてそれぞれの行動を開始する。
 マルティンの部隊で動けるのはマルティンと部下のW3の2機だけ。だが、そこに俺の部隊のW1からW3の3機を応援にまわし、何とか数的に互角に出来た。だがマルティンの部下があっさりやられた事から考えるに、練度としては向こうが上だ。ならこちらに向かってくる機種不明機をW16とW17の2機で速攻撃破してからマルティンの援護にまわすのがいいだろう。
 だが、俺のそんな希望的観測は次の報告で消え去った

「敵、正面モニタに表示されます」

 その声と同時に映し出されたのは、青い機体。その右手にはリボルビング・ステーク。そして額にはヒートホーン。その機体の名前は……

「ゲシュペンストMk-V!?」

 ここで出てくるのか。つまりあの部隊は単なる基地への援軍ではなく、ATXチーム。……いや、既にベーオウルブズか?

「マルティン、敵を引きつけるのは中止だ。急いで撤退してこい。W16とW17は敵を倒すのではなく時間を稼ぐ事を考えろ。オペレーター、全機を収容できたら急いでステルス・シェードを展開。すぐに引くぞ」

 くそっ、こんな時にグロウセイヴァーがオーバーホール中というのは痛いな。今のW16とW17では経験不足でベーオウルフに対抗出来ない。マルティンでも無理だろう。機体性能が違いすぎる。

 エキドナのランドグリーズからファランクス・ミサイルとマトリクス・ミサイルが撃ち出され、ベーオウルフのゲシュペンストMk-Vを牽制しようとする。だがゲシュペンストMk-Vはミサイルの嵐をまるで意に介する事なく機体を左右に小刻みに動かしてすり抜け、命中しそうなものは手に装備されている3連マシンキャノンで撃ち落とす。
 その右手に装備されたリボルビング・ステークをエキドナへ撃ち込もうとして突き出そうとした瞬間、ラミアのアンジュルグが細身の非実体剣であるミラージュ・ソードでリボルビング・ステークが装備されている右腕を貫けとばかりに突き出す。
 しかしそれをゲシュペンストMk-Vは機体を一瞬しゃがみ込ませる事で回避。距離を取る。

「くそっ、あの2人では手に負えないのは分かっていたが、2人同時でも駄目か」

 視線をマルティンの方へと向けると、エルアインスと4機の量産型ゲシュペンストMk-Uはじりじりとだが、こちらの方へと撤退を始めている。
 だが、ベーオウルブズの量産型ゲシュペンストMk-Uがそれを阻止すべく身を捨てるかの如く猛攻撃をしかけている為、そちらを防いだり回避する為になかなか距離を稼ぐ事が出来ていない。

「VLSミサイル
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