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ハッピークローバー
第八十九話 夏休みの宿題その二

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「お金取ろうとかね」
「そうした目的で、ですか」
「あと男と同じ目的で」
「二人きりになったら」
「その場合もあるからね」
「あっ、かな恵結構女の子からももてそうね」
 一華がそれはと言ってきた。
「顔可愛いしスタイルいいし」
「特にその胸ね」
 富美子は笑ってかな恵のその部分を見て話した。
「これはもてるわよ」
「正確もお母さん気質だしね」
 留奈はかな恵のこのことを指摘した。
「性格的にももてるわね」
「しかも料理上手で女子力高い」
 理虹はこのことに言及した。
「だったらもてない筈がないわね」
「いや、あんた達全員よ」
 店長はかな恵に言う四人も含めてだと答えた。
「もうね」
「女の子にも注意ですか」
「二人きりになったら」
「その時はですか」
「そうしないと駄目ですか」
「そうよ、同性愛の人もいるから」
 だからだというのだ。
「くれぐれもね」
「注意しないと駄目ですか」
「女同士でも」
「襲われるかも知れないですか」
「油断したら」
「そうなりますか」
「そうよ、それでそうした時はね」
 同性とはいえ襲われた時はというのだ。
「急所を狙うの」
「あそことかお鼻とか」
「耳とかですか」
「そうした部分を狙いますか」
「そうしたらいいですか」
「そうよ、そこは覚えておいてね」
 自分達の為に、そうした言葉だった。
「わかったわね」
「わかりました」
「注意しておきます」
「覚えておきます」
「いざという時の為に」
「そうしておきます」
「是非よ、まあ私押し倒されたのは彼氏からだけだけれどね」
 店長はまた笑って話した。
「二人きりの時にね」
「一緒にいてですか」
「宿題とかしていた時に」
「彼氏さんがついムラムラってきて」
「それで、ですか」
「押し倒されたんですね」
「そうよ、そうした時にね」
 ここでも笑って言った。
「ゴムはね」
「必要ですか」
「いざっていう時に」
「ゴムがあると安心ですか」
「あれがあれば」
「そうなんですね」
「こうしたことも計画的によ」
 どう計画的なのかは言うまでもなかった。
「その時はよくても」
「あっ、その後ですね」
「お腹大きくなったりしたら」
「大変ですからね」
「だからですね」
「取り返しがつかないからですね」
「だからね」
 まさにその為にというのだ。
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