友人のジレンマ
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謝る。
「気にしないでください。俺にとって、大切な友達が2人増えて、大切な思い出も沢山できたんで。」
アキヒサはあっさりと許す。
「そう言ってもらえると嬉しいわ。これは私からのお願いなんだけど、もしまたゼラニー達が地球へ遊びに来たら、一緒に遊んでもらえないかしら?」
「勿論です!友達と遊べるなら、全然大丈夫ですよ!」
アキヒサはゼラニー達の母の願いを聞き入れる。
「ありがとう。それじゃあ、今日はこの辺でごめんなさいね。」
ゼラニー達は光を放ちながら消えていった。
「モロボシさん!…お祖父さん、モロボシさんは?」
アキヒサが振り返ると、既にダンの姿はなかった。
「ダンはもう行ってしまったよ。」
「そうなんだ。そうだ、お祖父さんに聞きたかったことが一つあったんだ。」
「なんだい?」
「母さんはどうしてエリートであることに拘り続けていたの?」
「多分だけど、自分の夢を諦めきれなかったんだろう。」
「夢?」
「ああ。アキヒサの母さんは、大学へ入学したことに満足して、成績が悪化して卒業できなかったんだ。だから、アキヒサにはそういう思いをしてほしくなかったんだろうな。」
「そうだったんだ…」
アキヒサはアマギの手を握りながら帰路へついたのだった。
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