友人のジレンマ
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動きを止める。
「デュワッ!」
セブンはアイスラッガーを放ち、念力による精密操作でアキヒサのいる核を切り離す。すると、オモイデノシナはただの山の一部とアキヒサの大切なものへ戻る。
「デュワッ!」
オモイデノシナを倒したセブンはダンの姿へ戻る。
「………ん…」
朝になり、アキヒサは目を覚ます。
「大丈夫かい?」
ダンはアキヒサに声を掛ける。
「貴方は確か…祖父が話していたモロボシさんですか?」
「君のおじいさんは、僕の事をなんと言っていたんだい?」
「モロボシさんは、ウルトラ警備隊の中で一番勇敢で、最後まで諦めない方だと言っていました。」
アキヒサは穏やかな声で話す。すると、
「見つけましたよ。刑事さん、この子です。」
複数の警官を連れ、アキヒサの母がやってくる。
「母さん!」
アキヒサは母の顔を見るなり、怯えだす。
「刑事さん、早くこの子を処分してください!」
アキヒサの母は甲高い声で警官の1人に言う。
「おかあさん、落ち着いてください!」
もう1人の警官はアキヒサの母を宥めようとする。
「いいえ、だめです!この子はゴミを一つ捨てることすらできないだけではなく、宇宙人と結託して怪獣になって暴れるような失敗作なのよ!人間の姿をしているうちに処分するほうがいいに決まっているわ!」
「母さん、見ていたの!?」
母の言葉を聞き、アキヒサは驚く。それを見た警官達はアキヒサに詰め寄る。
「君、それは事実かい?その宇宙人はどこだ!悪いようにはしないから言いなさい!」
警官の言葉は口調が強く、アキヒサは怯むが、
「俺の友達は、警察が思っているような悪いやつじゃない!最初から否定的なあんた達には言う必要なんてない!」
警官の目を見ながらはっきりと答える。
「人間を怪獣にする奴らが善人なわけ無いだろう!今ここで言えば、逮捕まではしない。早く答えるんだ!」
警官はアキヒサに手錠をかけようとする。しかし、
「アキヒサは悪くない。悪いのは俺達だ。だから、アキヒサを許してあげて!」
そこにゼラニーが現れる。
「ゼラニー!君達は俺を庇わないで逃げるんだ!心配してくれるお母さんがいるんだろう!」
アキヒサはゼラニー達を逃がそうとする。
「できないよ!友達がお母さんから酷い目にあっているのに、見捨てられない!俺達を捕まえれば納得してくれるんだろ!だからアキヒサを離すんだ!」
ゼラニーとバギクは両手を差し出す。
「刑事さん、どっちかじゃなくて全員処分してよ!」
アキヒサの母はヒステリーを起こしたかのように喚く。
「おかあさん、それを判断するのは我々の仕事です!」
警官達はアキヒサの母が暴れないように押さえつける。すると、
「二人とも
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