第七十六話 次の日も会ってその二
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「だから安心してね」
「念の為にです」
「私の顔を見る為になの」
「そうさせてもらっています」
「私の顔なんか見て何があるのかしら」
本気でわかりませんでした。
「いつも思うけれど変な子ね」
「そうですか?」
「そうよ」
「いや、青春だね」
詰所におられる人が言ってきました。
「阿波野君は」
「青春ですか」
「うん、わしも若い時こうだったらね」
詰所に住んでおられて本部勤務をされておられる方ですが私に何時もとても優しい初老の男の人です、面長で痩せた皺の多いお顔です。
「よかったね」
「いやあ、そう言ってもらえると嬉しいです」
「いさんでいくんだよ」
「そうしていきます」
「あの、何をいさむんですか?」
私はその人に尋ねました。
「一体」
「それは阿波野君がわかっているよ」
「新一君がですか」
「だから千里ちゃんは安心していいよ」
「いや、安心出来ないです」
そう言われてもです。
「何が何かわからないので」
「そうなんだね」
「はい、というかこの子に毎日会ってますけれど」
思えば去年からです。
「お休みの時も殆ど」
「嬉しいですね」
「何でそこで新一君が言うのよ」
新一君に対して言いました。
「そこで」
「いやあ、やっぱり言わないと」
「言わなくていいわよ、しかし本当に毎日みたいに会うわね」
しみじみと思いました。
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