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SAO:アインクラッド〜神話の勇者と獣の王者〜
聖騎士、異常存在、黒の剣士、神話剣
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                   *

 

「神聖剣とキリトがデュエル!?それにセモンは……シャノンと……?」
「ああ、そうだ」

 驚愕の声を上げるコハクに、セモンは答える。

「やめなさい!!あいつは異常よ!!なんで……」
「やらなくちゃいけないんだ」

 そう答えると、セモンはそのままエギルの店を出て行こうとした。


「おい、どこ行くんだ」

 キリトが聞くと、セモンは厳しい表情で言った。

「準備だ。シャノンは、何の準備もなしに勝てる相手じゃない」


 セモンは行ってしまった。コハクが、心底心配そうな表情をしていた。


                 
                   *


「あはははは!ほんっと傑作だったよセモンは。相変わらず面白い奴だね」
「君も十分変な奴だと俺は思うけど」
「失礼な。僕は――――変人だよ。生粋のね。あはははははは!!」
「ねぇねぇ、試合、私たちも見に行っていいの?」
「殺し合い!殺し合い!みたい!みたい!」
「う〜ん……残念ながら殺し合いではないけどね。見に来ていいよ!キリト君が地に這いつくばり、セモンが膝をつくその瞬間をしかとその目に焼き付けるがいいさ!!」
「わーい!カガミ君!!行きましょ行きましょ!」
「行こう!行こう!今すぐ準備だ!!」
「気が早いって!!……シャノン、殺すのか?」
「ん〜?まさか。セモンは僕の親友だよ?さすがにそんなことしないよ。う〜ん……まあ、半殺しにはするけどね」
「半殺しだ!半殺しだ!!」
「半殺しかぁ……やりすぎじゃない?シャノン」
「何言ってるのよカガミ君!いっつも君ったら甘いんだからぁ。だけどそんなところも大好きよ!」
「あ、ありがと……」
「相変わらず仲がいいね君たち。……まぁ、半殺しにするのは、あのバカにはちょうどいいかもしれないね。無鉄砲は自分を殺すだけだ、と教えてやるいい機会だ」


 
                    *


「セモン」
「ハザード」

 セモンが町中を歩いていると、ハザードが声をかけてきた。

「お前、今までどこに――――」
「シャノンとデュエルすることになったんだって?」
「……ああ」
「あいつは生ぬるい相手じゃない。気をつけろ」
「自分が一番わかってる。――――完全な対策を打たないと」
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