第十一幕その一
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第十一幕 色々な人達を呼んで
秀吉さんがお花見を開くということは他ならぬ秀吉さんが皆に知らせました、それで街の人達はおろかです。
他の街からも来ました、何とです。
「ほう、信長さんもか」
「来られるそうですよ」
ボボ王子はリンキティンク王にお話しました、皆今は豚まんが有名な中華料理店で豚まんに餃子してにラーメンを食べています。二人は今その豚まんを食べています。
「家臣の方々と一緒に」
「秀吉さんとのお付き合いでじゃな」
「それで大阪城に縁があるので」
それで、というのです。
「真田幸村さんもです」
「来るのか」
「十勇士の人達と一緒に」
「それは豪華じゃな」
「妖怪博士も妖怪の皆さんと来られて」
そうしてというのです。
「この街の名士の人達もです」
「来るのじゃな」
「そうなんですよ」
「ほっほっほ、これはよい」
リンキティンク王は笑顔で応えました。
「楽しいお花見になりそうじゃ」
「そうですよね」
「オズマ姫も来るそうよ」
アン王女は焼き餃子を食べつつ言ってきました。
「ドロシー王女にかかしさん、樵さんもね」
「尚更よいのう」
「もう今回のお花見はね」
それこそというのです。
「とんでもなく豪華な」
「そうしたものになるな」
「そうみたいよ」
「そして美味いものを飲んで食ってじゃな」
「漫才や落語もね」
こうしたものもというのです。
「催されてね」
「歌舞伎とか浄瑠璃もじゃな」
「そうなのよ」
「尚よいのう」
「そやろ」
ここで、でした。
お店にいた着流しを着た黒髪を短くしている恰好いい感じの男の人が笑顔で一行に言ってきました。
「これがこの街の催しや」
「貴方はーーどなたーーですーーか」
一人食べていないチクタクがその人に尋ねました、見ればその人は炒飯を美味しそうに食べています。
「一体」
「わしは坂田三吉や」
その人歯笑顔で答えました。
「将棋好きのな」
「将棋ーーですーーか」
「そや、それが好きでな」
それでというのです。
「オズの国でもや」
「将棋をーーされてーーいますーーか」
「そうしてるわ、もうな」
坂田さんはさらに言いました。
「こっちの世界でも将棋三昧や」
「そうーーですーーか」
「そや、楽しくな」
「あの、坂田三吉さんって」
ナターシャはその人の名前を聞いて言いました、見ればこの娘達も豚まんや餃子やラーメンを食べています。
「大阪のね」
「そうそう、将棋名人でね」
カルロスが応えました。
「伝説の人だよ」
「この人もおられるなんてね」
神宝は唸って言いました。
「オズの国ならではだね」
「しかもこうしてお会い出来るなんて」
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