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『外伝:赤』崩壊した世界で大剣豪とイチャコラしながら旅をする
壊滅-かっこわるい-
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「『王道踏破』…だったか?産廃のくせに随分と妙なスキルを持つから、こうなるのだよ。」
彼の持つスキル、
『王道踏破』によるものだ。
?
「…。」
そこには慈悲や容赦などなかった。
非戦闘員だろうが、子供だろうが惨たらしく殺され、そこら中に転がっている。
この辺りは堂本が守ってたはずだが、居住区は既にボロボロ、人の気配など微塵もしない。
いや、あった。
「…!」
正確には人ではなくサーヴァント。
このレジスタンスの所持する内の一騎、フェルグスが大の字になって倒れていた。
「おお…大和じゃないか…無事か?」
駆け寄ってきた俺に気付き、フェルグスは俺にそう問いかける。
「五体満足だ。」
「そうか…なら、生き残りを…守ってやってくれ…俺はこのザマだ。」
いつものような力強さはない声で、彼はそう言った。
胸にぽっかり空いた穴から見てわかる通り瀕死の状態であり、既に座への返還が始まりつつある。
隣にはマスターが倒れているが、既に事切れていて下半身は無かった。
「まったく何だアレは…女に抱かれるのは大歓迎だが、爆発してしまうのは考えものだなぁ…。」
彼も彼で、サーヴァントとしてここを守り続けていたんだろう。
しかし数の暴力に対抗するのにも限界が来て、隙を見てやられたんだ。
マスターも、おそらくはゾンビ兵にやられた。
「この先に子供達…それに堂本やクリスがいるはずだ…」
「そうか。守ってくれていたんだな。」
守りきれなかったがな、とフェルグスは笑い、それから続ける
「オレンジ髪の、頭のおかしい奴がいた。サーヴァントではない。かといってアレを人間とするには逸脱し過ぎている。気を付けろ…大和。油断していると痛い目を」
「分かった。もう話さなくていい。」
もう既に戦った、とは言わず。彼にはもう無理するなと伝える。
彼の致命傷であるその胸の傷も、ゾンビ兵ではなくあのミッツと呼ばれたイカれ男によるものだろう。
「大和よ…」
「…?」
「最後に、伝えたいことがある…。」
「なんだ?」
退去する直前、フェルグスは最後の力を振り絞って俺にあることを伝えようとしている。
「宮本武蔵を…自分のサーヴァントを、大事にするんだぞ。」
「ああ、している。」
「あいつは…いい女だから…な。」
と、彼らしい遺言を残して消えた。
フェルグス・マック・ロイ
俺が来たばかりの頃、表情の変化が乏しいため周りからまだ不審がられていた時、分け隔てなく接してくれたのが彼だった。
戦いではバーゲストと同じく切り込み隊長を務め、その豪快さと恐れを知らない勇姿からレジスタンスの皆を引っ張り続けてきてくれた男。
時には酒を交わし、時には
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