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『外伝:赤』崩壊した世界で大剣豪とイチャコラしながら旅をする
壊滅-かっこわるい-
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マスターの、置鮎も。
「やはりいたか宮本武蔵…!」
私を見るなり、さっきまでの人を舐め腐ったような表情は消え、敵意をあらわにして睨み付ける。
「どうした?マスターが見当たらないが…?産廃ということを理解され捨てられたか?」
「互いを信じてるからこそ二手に別れました。生憎大和くんはあなたのような薄情者ではないので。」
「ハッ、まともな人間ならゴミに情けなど湧くか?やはり産廃共を連れたマスターはどいつもこいつも変わり者らしいな。」
減らず口を叩く悪党。
今すぐ叩き斬ってやりたいがまずは彼の援護だ。
「助太刀するわ!シャルルマーニュ!!」
刀を抜き、私はランスロットに斬り掛かろうとする。
だがしかし、
「っ!」
隊員が…いや、何者かが私の前に躍り出る。
猫背で開きっぱなしの口から涎を垂らし、焦点の合わない目でどこかを見てヘラヘラ笑っている人間。
これはもしかしなくてもさっきと同じ
「貴様の始末は後だ。セイバーがそこの産廃を処分するまでそいつらと遊んでいるといい。」
「こいつ…っ!」
あのイカれた男と同じ者だろう。
奴らは涎を撒き散らしながら意味の分からない言葉を叫び、私に襲いかかる。
「■■■■■■■■■■■!!!!」
「■■■■!■■■■■■!!」
何かを訴えかけているようにも聞こえるし、罵倒を浴びせているようにも聞こえる。
笑っているし、怒っているし、悲しんでいる。
彼らの意図は私に分からない。
でも、敵として立ちはだかるなら斬る。
オロバスも手伝ってくれている。
幸い彼らはサーヴァントほどの強さはなく、オロバスでも難なく倒せた
1人2人とまた斬り倒していき、奴らは順調に数を減らす。
当然、こんなもの私の敵じゃない。
でも、
「むさしだ…!てきだ!」
「あれを倒せば…れんさまはまたみとめてくださる…!」
「…ッ!?」
背後からはゾンビ兵。
私を見るなり覚束無かった足取りの彼女らはいきなり走り出し、一目散に駆けてくる。
「邪魔!!」
やってきたイカれ兵(今命名した)を投げ飛ばし、ゾンビ兵にぶつける。
敵味方の区別が付かない彼女らは勿論それを敵と誤認して覆い被さる。
「れんさまああああああああ!!!!てきを!!てきをたおしまし…」
そんな言葉を残し、彼女らは自爆。
一瞬儚い顔が見えたような気がしたけれども、私には関係ない。
ああはならないようにしよう。いや、なっちゃいけない。
ゾンビ兵の仲間入りを果たすという事は、大和くんは死に、更に身体は見ず知らずの誰かに体を穢されたことになるからだ。
「産廃の相手には産廃がちょうどいいと思ってたが、案外やるな。」
「そろそろその呼び方、辞めたらどう?」
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