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『外伝:赤』崩壊した世界で大剣豪とイチャコラしながら旅をする
壊滅-かっこわるい-
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ひどいものだった。
どこを見渡せど、屍、屍、また屍。
大人のレジスタンスだけじゃなく、子供達も容赦なく殺され、力無く地面に倒れている。
悔しさを噛み締め、私は走る。
そんな時だ。
「…!!」
子気味良い蹄の音。
時折聞こえる短い悲鳴。
奴らを蹴散らしつつこちらに向かってきたのは…
「オロバス!!」
私達の旅のお供、オロバスだった。
走っている私に並走しつつ、その赤い瞳で私を見ている。
大和くんほどでは無いにしろ、彼女が何を伝えたいかは大体わかる。
なるほど、つまりはそういうことね。
「じゃ、遠慮なく!」
背中に飛び乗り、手綱を握る。
それからオロバスはぐんぐんスピードを上げ、寄ってくる実働部隊やゾンビ兵を蹴飛ばしながら進んでいく、
やがて…
「…!!」
いた。
特に爆破の跡が酷い場所。
ここに元々建物があったと言っても誰も信じないほどに荒れ果てた地。
その中心に、彼らはいた。
「葛城財団に楯突こうなどとくだらない思想を広げるな。お前達に代表を倒すことは出来ない。」
「私は…私とシャルは貴様ら程度などに負けん…!」
レジスタンスのリーダーもとい騎士団長。シャロン。
対するはやはり、葛城財団唯一のマスター、置鮎。
2人の視線の先には、剣を打ち付け合い激闘を繰り広げているシャルルマーニュとランスロット。
シャルルマーニュは何度も剣を交えたことがあるから分かる。
彼は一筋縄ではいかない。リーダーのサーヴァントをはるだけあって、その強さはかなりのものだ。
しかしおかしい。
あの戦い、どう見てもシャルルマーニュ側が押されている。
「夫と妹の敵を討つまで…無念の中倒れた者達の為に…私は膝をつくわけにはいかない!!貴様を倒し!財団代表の首を取るまでは!!」
「…やれやれだ。」
置鮎はため息をつくと、背後にて待機している部下を顎で使う。
そうすると…
「!?」
トラックから何かを連れてきた。
あれは…子供だ!!
「オロバス!!」
奴らは子供を使って何かをする。
そう思い、止めなければとオロバスを走らせる。
「とっとと歩けガキ。」
連れ出してきた子供の背中を蹴飛ばし、よたよた歩く子供を転倒させる。
そして隊員の一人は持っていた銃をかまえ、
引き金を、引く。
「させない!!」
そんなこと許してたまるもんですか。
間に着地し、オロバスが後脚で隊員に蹴りを入れる。
吹っ飛んだ隊員はトラックに激突し、車体をへこませて意識を失った。
「…武蔵!?」
「お待たせ。カッコよく真打登場ってところで。」
ランスロットと戦っていたシャルルマーニュが振り向く。
対するランスロットもそうだ。
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