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超地球救済戦記!断罪王Ω〈オメガ〉〜戦争もやめねぇ!環境破壊もやめねぇ!バカで愚かな人類は身長170センチ以下の無職童貞ニートの俺が全員滅亡させる?〜
第三百九十五話 奪還 その2
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第三百九十五話 奪還 その2
無色主義。
それは何色にも染まらない自由な主義。
そして、この国に『無色主義』による革命を起こすために結成された組織『紅軍連合』。
この物語はカオスと化した敗戦国、新日本に革命を起こすために戦う、若者たちの青春群像劇である。
紅軍連合のメンバーたちから、度重なる暴行を加えれて死亡してしまった子島ルルコ。
子島ルルコの更生を願って行われた暴力が、逆に子島ルルコを殺してしまった事実に、困惑する紅軍連合のメンバーたち。
メンバーの一人である能沢エーイチロウは、子島ルルコの死体を山中に遺棄するために、尻澤エリコと共に、潜伏先のアパートを出て山を登る。
山に昇る途中、能沢エーイチロウは尻澤に持論を展開。
しかし、尻澤はエーイチロウの持論をバッサリと切り捨てる。
「アンタたちは、狂っているわ」
尻澤に持論を否定されたエーイチロウは先程の饒舌さとは一転、沈黙を続ける。
気まずい空気の中、登山を続ける尻澤とエーイチロウ。
尻澤がふいに不満を口にする。
「はぁ〜、のど乾いた〜」
「おまえ、登山に飲み物を持ってきていないのか?水筒とかさ」
「それのなにが悪いの?」
「登山に飲み物を持ってこないのは、自殺するのと同じだ、この場に倉都がいたら、『自己反省』の対象になっていたぞ」
「あっそ、そんで、どこまで登るのよ」
「この辺でいいだろ、ほれ」
エーイチロウから渡されたスコップを手に持って、地面に穴を掘り始める尻澤。
「ふぁ〜のどが乾いて死にそう〜」
「俺は代わらんぞ、ちょっと前に億平を埋めて来たばかりで疲れてる」
「あんた性格悪いわね、私がのど乾いて死にそうなのわかってて、穴掘りさせるなんて」「堀り終わったら、俺の水筒やるから、がんばりな」
「言ったわね、約束よ!」
汗だくになりながら穴を掘り続ける尻澤。
「よし、そんなもんでいいだろ」
エーイチロウは尻澤が堀った大きな穴に、子島ルルコの死体を放り込む。
「遺族の方がかわいそうね」
「遺骨が山の中だろうと、墓の中だろうと、死んじまったやつにとっちゃ同じだよ、この世界は所詮、生きている人間だけのために存在している。死人なんて無視されているも同然だよ」
「そうかしら?お盆や一周忌の習慣は、あなたのその意見を否定していると思うけど」
「死人に、親族が墓参りをしている様子を確認する方法はない、墓参りなんて残された遺族のする一方的な自己満足だよ、もっとわかりやすく言えば、シューキョー団体としていることは同じさ、誤った価値観を同調圧力で真実として広めるという点ではね」
「あなたはシューキョーの文化を否定するの?」
「ああ、否定するね、シューキョー活動なんてしている奴らは、俺に言わせれば、みんな頭のおかしい奴だよ。よく考えてみろよ、神様が本当に実
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