第七十四話
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ユカリ。
リビングには既にアテナがおり、ソファに座り朝に焼いたマフィンを食べていた。
「む、…もはや驚くまいよな。ユカリの非常識は最初に会ったときからの事である故」
突然魔法陣と共に現れたユカリを見たアテナの感想である。
「しかし、どうした?そのような術で帰宅するとは。何か有ったと言う物よな」
「ええ。草薙護堂。カンピオーネ…だったかしら?エリカさんの策略で彼と一勝負してきたのよ」
「ほう…結果は…聞くまでも無いことよな。妾を殺した人間が、若輩の、まだ一柱しか神を殺していないような輩に負けるはずが無い」
「過大評価ありがとう。…今すぐ夕飯を作るからもう少し待ってて」
「ゆっくりで構わぬよ。時間は妾にしてみれば人間ほど貴重ではない故な」
さすがに不老不死の神様と言う事なのだろう。
「それで、相手の神殺しはどうであった?」
と、アテナがやはり少しは気になったのか問いかけた。
「うーん。今はまだ強い力を持っているだけの子供ね。あれじゃ10回やって10回は勝てるわ。…まぁ、実戦の中で急成長を遂げると言う可能性も有るけれど、今のままじゃ10年経っても負けないわ」
「カンピオーネをそう評価できる人間なんてユカリだけよな」
しかしカンピオーネの実戦における成長は目を見張る物がある。
護堂がこの後まつろわぬ神々と幾度も戦う事になれば10年と言わずにユカリをと打倒できる日が来るだろう。
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