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星河の覇皇
第八十四部第四章 続く会談その四

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「どうもです」
「はい、中央政府側はですね」
「どうもですね」
「幾ら飲んでも平気で」
「そして食べてもです」
「顔色を変えません」
「全く平気な様です」
 外交官達も口々に言う。
「かなり酒の強い人達が来ていますね」
「どうも」
「そしてそのうえで、ですね」
「飲んでも酔わない」
「その様ですね」
「幾ら飲んでも強い酔わないなら」
 それならというのだ。
「決して口を割りませんね」
「はい、己を失わないので」
「だからですね」
「中央政府側も考えてですね」
「パーティーに人を送っているのでしょうか」
「いや、それは」
 どうかとだ、ここでだった。
 アルギエールは中央政府の面々を見て言った。
「あの人は私も知っていますが」
「あの白髪のアフリカ系の御仁ですか」
「すらりとした」
「あの人はですか」
「確か飲めますが」
 それでもというのだ。
「あそこまで強くはです」
「なかったのですか」
「そうなのですか」
「あの人は」
「まさか酔い覚ましの強い薬を飲みながら」
 その様にしてというのだ。
「飲んでいるのでしょうか」
「パーティーに参加しても情報を漏らさない」
「その為にですか」
「そうしたお薬を飲みつつですか」
「パーティーに参加していますか」
「そうかも知れません、それなら」
 アルギエールは考える顔になって大使館のスタッフ達に述べた。
「パーティーの場ではです」
「情報収集は出来ない」
「左様ですか」
「それは出来ないですか」
「我々は」
「そうかも知れません、ならです」
 考える顔でだ、アルギエールはさらに述べた。
「パーティーの場所では聞かず」
「そうしてですか」
「他の場所で聞く」
「そうしますか」
「外では漏らさないなら」
 それならというのだ。
「中です」
「中央政府の中ですか」
「そこから聞きますか」
「そうしますか」
「そうしましょう、こうしたことは内務省と外務省が主な管轄です」
 各国政府に対する中央政府の省庁はというのだ。
「それならです」
「内務省と外務省ですか」
「そちらの中にですか」
「人を入れますか」
「そうしますか」
「はい、ダブルスパイを作りましょう」
 彼等をというのだ。
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