第5幕:後悔する権利
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まった。
「ひっ!?」
「黒幕のお前は、心剣では済ませられんな」
「ひっ…ひっ…ひはぁ…」
ツルギの脅しに屈して失神したウミギの手からフェルシュングを強制停止させる為のリモコンが落ちたので、ライトが慌てて踏み潰した。
「ギャァハハハハハハハ!好戦的な卑怯者の失禁なんて誰得だよ!?」
が、肝心のガラとクレイモーアをどうするかである。
「言われねえでももうやめだ」
ガラの戦意喪失を表現するかの様にフェルシュングに背を向けるクレイモーア。
「ったく、つまらねぇ喧嘩、買っちまったぜ―――」
「逃げる御心算ですか?」
ツルギの珍しい挑発に驚くライト。
「相手がせっかく逃げてくれたのにか?」
だが、ツルギのガラに対する挑発めいた質問は続く。
「後悔の必要性を説く貴方が、何故に喧嘩屋なんて理不尽な生業をするんですか?性根は真っ直ぐな筈なのに、今の貴方は酷く歪んでます。何が貴方をここまで歪ませたんですか?」
その言葉で、フェルシュングに背を向けてたクレイモーアが、再びフェルシュングと対峙した。
「いくらつまらねぇ喧嘩でも……ちゃんと決着をつけないと締まらねぇって事か!?」
それに対し、ツルギの口から出たのは謝罪の言葉だった。
「ごめんなさい……私は貴方の心を見誤っていました」
ツルギの新たな決意を表す様にヒートステッキを抜き、ヒートウイングビットをフル起動させた。
「アイツまさか!?ガンダムのギアを5速にしたのか!?」
臨戦態勢を整えたヒートウイングビットを視て、その迫力に圧倒されて沈黙するガラ。
「……は!?そ……そんなに決着をつけたいのなら」
ヒートツーハンデッドフォセを拾うクレイモーア。
「決着つけようぜぇーーーーー!」
そして、ヒートツーハンデッドフォセを容赦無く振り下ろすクレイモーア。
「ツルギ!」
それに対してヒートステッキで受け止めるフェルシュングだが、耐え切れずに左腕を斬り落とされた。
が、
「今!」
クレイモーアは一瞬の隙をつかれ、ヒートウイングビットが四肢の付け根に突き刺さった。
「ぐおおぉーーーーー!」
だが、クレイモーアとてモビルフォース擬きとは言え実戦を想定して作られた機体。どうにかヒートウイングビットの溶斬に耐えた。
それを観て祈るマモ。
「頼む!耐え抜いてくれ!そして勝ってくれ!これに耐え切れば、あの偽物はもう……攻撃手段は無い!」
それに対し、ライトは再びマモの胸倉を掴んだ。
「それは、誰の為の祈りだ?それは、親を裏切って不幸のどん底に叩き込むだけの価値がある祈りか!?」
ライトのこの言葉にハッとしたのは、言われたマモではなくガラであった。
「誰の……為……?」
それに引き換え、マモは即座に反論する。
「そう言うお前は、出番を奪われて大
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