第5幕:後悔する権利
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剣に耐えられますか?」
ツルギの質問にツッコむライト。
「剣もってねぇじゃん!」
ツルギとガラの一騎打ちの話を聞いたウミギが慌てる。
「何いぃーーーーー!?俺達を降格させたあの小娘が、俺達が使っている演習場で決闘だとぉーーーーー!」
慌てて現場に到着するウミギだが、フェルシュングの手に何も握られていない事に呆れる。
「……何しに来たんだ?」
一方、ガラは闘志むき出しである。
「ふん!舐められたものだな?この『クレイモーア』、そんな手加減しながらの攻撃程度でくたばる程……ヤワじゃねぇぜぇーーーーー!」
クレイモーアがヒートツーハンデッドフォセを振り回しながらフェルシュングに迫るのを観て、ライトは色々な意味で驚いていた。
「デッ……速!ツルギのボケにツッコむ暇がねぇ!」
だが、ツルギも伊達に半年戦争で火星粛清反対派に加担していない事を証明するかの様にガラの猛攻を躱し、躱しながら面を打つ。
しかし……
「残念だったな。ここでちゃんとした武器を握らせておけば、このクレイモーアに当てる事ぐらいは出来た……かもな!」
フェルシュングの無手故の空振りを嘲笑うかの様にクレイモーアがヒートツーハンデッドフォセを振り下ろすが、フェルシュングはそれを難無く躱しながらまた面打ちをする。しかし、やっぱり何も持ていないのでフェルシュングの面打ちは空振りである。
でも、クレイモーアはヒートツーハンデッドフォセを落とした。
「あんた、素早いな。たいていの奴はこれで沈んだ」
ガラの言い分に対し、ツルギは至極真っ当な事を言った。
「たいていの奴?その巨大さ故に、攻撃が打ち降ろしか薙ぎ払うかの2択のみ。誰でも簡単に避けられる筈です」
ガラは余裕に見せたい笑みの額に、冷や汗を滲ませる。ツルギの言葉は煽りでも何でもなく、事実だと言う事がガラには解る。
「簡単に言ってくれるぜ……だが、運が良かった奴も」
クレイモーアの両肩の装甲が突然外れ、まるでグローブの様に両手に装着された。
「これで、沈んだぁーーーーー!」
(両足にエアクッション艇を仕込んだのは、その為でしたか!)
「やりますね」
判断力と、それを実行する実力を、ツルギは評価した。
しかし、そんな評価はガラには関係無い。武器をヒートツーハンデッドフォセからポールドロングローブに切り替えた次の瞬間には、その剛腕を振り下ろす。人工芝の地面がビスケットの様に砕け散る。
が、ツルギが運転するフェルシュングはその一撃を、難無く飛び退いて避けた。
そこで、カッオがやっとツルギの意図に気付いた。
(この戦い、一見ツルギさんが一方的に防戦一方に視えるが、本来ならばガラくんは既に、少なくとも2回は斬られていた。つまり、一見一切攻撃していない様に視えて、ガラくんの精神を攻撃している?ガラくんがもし、ツルギ
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