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詭道贋作ガンダム・戦後の達人
第5幕:後悔する権利
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ツルギ達は既に決戦の地である演習用小惑星にある演習場に到着していたが、この事にライトは懐疑的だった。
「本当に来ると思ってんのかよ?」
ツルギは既にフェルシュングの運転席に座っているが、この場所が管理委員会傘下軍隊の管理下である事も手伝ってか、言い出しっぺであるツルギですら懐疑的である。
「来ないのであれば、また彼らと話し合うだけです」
ツルギの言い分に呆れるライト。
「そこは不戦勝で良いだろ?馬鹿真面目だなぁ」
その間、カッオは辛そうな表情を浮かべながら俯いていた。
「おっさん、大丈夫かよ?嫌なら来なくても良いだぞ?」
カッオをそれなりに気にするライトに反して、ガラ達より先に来ていたマモが鼻で笑った。
「ふん!自業自得だ!展示予定の兵器達(あのものたち)を不当な理由で拉致監禁して拘束し、輝かしく活躍出来る戦場(いるべきばしょ)から追放したんだからな!」
マモの身勝手な言い分を聴いて更に顔を青くするカッオ。
「……マモ……」
ライトが嫌そうに舌打ちすると、騒音と共にガラが使用するモビルフォース擬きが演習場にやって来た。
「来たぜぇー!さあ、この喧嘩を楽しもうかぁー!」
「よし、言いたい事が山盛りだな」
ガラの予想外の到着に驚くライト。
「何で来た?」
一方のガラは、ライトの言い分が解らない。
「『何で?』だと?先に此処に呼んだのは―――」
ツルギは、ガラの言い分を遮る様にライトの驚きの理由を説明した。
「疑わなかったのか?」
「……何の事だ?」
「私達が管理委員会と手を組んで貴方達を拘束して逮捕しようとする……とは考えなかったんですか?」
ガラは自信満々に鼻で笑った。
「ふん!その時は俺が全員叩きのめして悠々と凱旋させて貰うぞ!」
「自信家過ぎぃー!?」
ツルギはライトの驚きを無視して運転席のハンドルを握った。
「叩きのめす?出来ますかな?」
その一方、ツルギはメカネに言われた事を思い出してしまう。
「私が突き付けた逮捕免除を辱めだと勘違いしてます!だから、彼は件の逮捕免除への不満を晴らす為に死に場所を求めています!だから―――」
そこで、ツルギはガラに質問した。
「あの女性を殺したのは、本当に貴方なんですか?」
その質問に対し、ガラは不敵な笑みを浮かべた。
「ああ殺したよ!……って言ったらどうする?」
ツルギはゆっくりと目を閉じ、そしてゆっくりと目を開けながら決意の言葉を告げる。
「……解りました……戦います……」
「言ったな?その言葉、待ってたぜ!」
が、ツルギのこの後の台詞に、その場にいる者全員が驚きを隠せなかった。
「ただし、私はしんけん以外の武器は使用しません」
そう言いながらフェルシュングを動かすが、フェルシュングの手には何も持っていなかった。
「貴方に……私の心
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