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神々の塔
第二十九話 星の女神その六

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「そやったな」
「首刎ねて手足切断してな」
「山の頂上から落としたな」
「そうされた」
「無茶苦茶な殺し方やな」
「それを生贄を捧げる時も再現したけどな」
 アステカ帝国ではだ。
「そうした」
「そやったな」
「これがこの女神さんの起きた世界の神話やが」
「まあこっちの世界ではないから」
 そのコヨルショウキも言ってきた。
「安心してね」
「というか残酷過ぎて言葉もないわ」
 トウェインはコヨルショウキの今の言葉に引いた顔で返した。
「無茶苦茶やないかい」
「その無茶苦茶があるんが神話でな」
「それでか」
「まあこういうこともあるってことでや」
 リーはそのトウェインにも話した。
「生贄もアステカとかマヤとかでは普通やった」
「インカ帝国でもやな」
「そや、まあ私達には受け入れられんが」
「それも文化やな」
「そういうことや、そしてや」
「ああ、この女神さんの弱点はな」
「わかったな」
 そのトウェインに真剣な顔で言った。
「これで」
「ああ」
 トウェインもそれはと応えた。
「わかったわ」
「ほなな」
「これからな」
「やるわ」
「よし、六将星全員と僕でや」
 芥川はその左手に大通連を出して言ってきた。
「仕掛ける、それでや」
「私等残る三人はやな」
「援護を頼むで」
 こうリーに告げた。
「ここは」
「ああ、それで手分けしてな」
「戦おうな」
「この女神さんにはそれが一番や」
「そういうことやな」
「ほなやるで」
 リーは隕石雨の中で言った、女神がもたらす隕石は今も降り続きそのうえで十人を攻め続けている。十人共それをかわし防ぎつつである。
「今から」
「そうしよな」
「一気にな」
「決着着けような」
「そうしよな」
 二人で話してそうしてだった。
 芥川も六将星の者達も身構えた、残る三人は援護系防御系の術を唱えた。
 攻める面子は一斉にコヨルショウキに向かって突進した、そのうえでそれぞれ至近距離から攻撃を浴びせてだった。
 女神を倒した、リーは女神が倒れたのを見て言った。
「首を刎ねられる、しかもや」
「産まれたばかりの相手にな」
「如何にその相手が強大でもな」 
 シェリルに応えて話した。
「流石にや」
「産まれたばかりの相手にやられるとなるとな」
「接近戦に弱い」
「そう考えてええな」
「事実隕石での攻撃は凄かったが」
 それでもというのだ。
「接近での攻撃はな」
「皆無やったな」
「起きた世界の神話では四百柱の弟神を率いて母神を襲った」
 その母神の名をコワトリクエという。
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