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星河の覇皇
第八十四部第四章 続く会談その二

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「こちらの様子を見ているのでしょうか」
「そして然るべき時に動く」
「そう考えているのでしょうか」
「パーティーにも出席しています」
 実は各国政府も彼等を招いてはいる、この辺りは対立していてもやはり連合の中なので交流は継続しているのだ。
「ですがそこでも静かですね」
「沈黙を守っています」
「食べて飲んでいますが」
「それだけで」
「その他にはです」
「何も動きを見せません」
「笑みを浮かべているだけです」
 そのパーティーの場でというのだ。
「あの笑みを見ますと」
「やはり何かありますね」
「そう思うべきですね」
「中央政府はこれまでもそうでした」
「何もしない相手ではありません」
「沈黙は次の行動の為に用意をしている」
「それが常ですから」
 だからだというのだ。
「中央政府が沈黙していても」
「何もしない筈がないですね」
「これからどう動いてくるか」
「そこを見るべきですね」
「そうかと、私もです」
 中央政府の話を出した外交官もこう言う、見れば赤髪と青い目が印象的なコーカロイドの女性だ。背は高く顔立ちは何処かアフリカ系が入っている。
「中央政府はです」
「今の沈黙は、ですね」
「次の行動の為の用意の時であり」
「何もしてこない筈がない」
「そうだとお考えですね」
「はい、中央政府は強敵です、ましてや」
 赤髪の外交官はさらに話した。
「今彼等は有利です」
「そうですね」
「中央政府軍創設以降です」
「彼等が強くなっています」
「特に辺境の問題を解決してです」
「そこから勢いが止まらなくなっています」
 中央政府のそれがというのだ。
「そう思いますと」
「何としてもです」
「我々も反撃してです」
「権限を取り戻したいと思い今ここに集まっていますが」
「それでもですね」
「この為にはです」
「中央政府をです」
 その彼等をというのだ。
「どうにかする必要がありますが」
「何としてもですね」
「彼等の勢力拡大を退け」
「我々の権限を取り戻す必要があります」
「そこで中央政府がどう動くか」
「そのことがどうしても気になりますね」
「ですが彼等は」 
 その中央政府がというのだ。
「腹の内を見せないですね」
「どうしても」
「そう思うとですね」
「何としてもですね」
「中央政府の沈黙の裏が知りたいところですね」
「中央政府外務省と内務省を調べるべきですが」 
 しかしとだ、赤髪の外交官はさらに言った。
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