第百九話 生と死その十二
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「タトゥーも入れて」
「余計にですね」
「もう如何にもで」
「そんな人には近寄らないことですね」
「最初からね」
「それに越したことはないですね」
「世の中眉一つ悪事を行う人もいるのよ」
その半グレと呼ばれる輩共にしてもだ、またこうした連中はどんなことをしても救われなかったりするものだ。
「そんな手合いはまさに人相にね」
「出ますね」
「悪いことばかりしていると」
「人相も悪くなる」
「私達の歳でもよ」
高校生つまり十代後半でもというのだ。
「自然とよ」
「お顔に出ますか」
「そしてね」
そのうえでというのだ。
「お付き合いどころかね」
「近寄ることもですね」
「しないことよ」
「それが自分の為ですね」
「野党の人達だってね」
「お付き合いはですね」
「したら駄目よ、胡散臭い人ばかりだしね」
巷で言われていることでというのだ。
「だからね」
「お付き合いしないで」
「それでね」
そのうえでというのだ。
「自分はああはならない」
「反面教師ですね」
「そうしないとね」
「駄目ですね」
「自分がそうなったら嫌でしょ」
「野党の議員さんとかヤクザ屋さんとか半グレとか」
「ああなったら終わりよ」
人減としてというのだ。
「大体見えるところにタトゥー入れてる人まともな会社が雇うか」
「絶対にないですね」
「お父さんの同級生で碌でもない奴がいたらしいけれど」
副部長は自分の肉親から聞いた話をした。
「たまたま街で偶然擦れ違ったらね」
「刺青あったんですか」
「両方の手首にね」
「それどう見ても普通に丸見えですね」
「こんなのでまともなお仕事なんてね」
「相当限られますね」
「そもそもそんなところにタトゥー入れる人がね」
人にすぐに目に入る場所にというのだ。
「まともな人か」
「まさに半グレですね」
「そうよ、見えない場所でもね」
「背中とかですね」
「そうしたところに入れてもね」
「まずまともじゃないですね」
「それがすぐに見える場所だと」
それならというのだ。
「確実と思っていいわ」
「まともな人ですね」
「もう声かけられたら無視しないといけないレベルのよ」
「関わったら駄目な人ですね」
「無視してもあまりしつこいなら」
そうして声をかけてくるならというのだ。
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