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博士の挑戦状
第六十二話

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                 第六十二話  攻撃を防ぎ
 今田先生と今日子先生は博士の車椅子から繰り出された恐ろしいまでの攻撃に対してかわすことは諦めて。
 魔法のバリアーを出した、それでだった。
 それぞれ攻撃を凌ぐ、ライゾウはそれを観て言った。
「そうそう、ああした攻撃はな」
「強固なバリアーを出してね」
 タロも言ってきた。
「防ぐのが一番だよ」
「かわしきれないからな」
「まして先生達の魔法は凄くて」
「バリアーもかなりだしな」
「博士の攻撃も防げるね」
「そうだからな」
 それ故にというのだ。
「ここはな」
「ああするのが一番だよ」
「そうなんだよな」
「賢明な判断だね」
「全くだな」
「若し先生達位の魔法じゃないと」 
 小田切君も言ってきた。
「もうね」
「防げないな」
「バリアーを出しても」
「そうだったよ」
 こう二匹に話した。
「間違いなくね」
「そうだよな」
「何しろ博士の攻撃だからね」
「あの車椅子一つで軍事基地一つ廃墟に出来るからね」
 そこまでの攻撃力を持っているからだというのだ。
「それじゃあね」
「並の某膂力だとな」
「とても防げないね」
「けれどあの先生達なら」
 当代きっての魔女である先生達ならというのだ。
「あれだけの攻撃でもね」
「防げるな」
「そうだね」
「うん、そしてね」
 そのうえでというのだ。
「博士の攻撃をまずは凌いで」
「それからだな」
「反撃だね」
「そうなるよ」
「じゃあその時をな」
「僕達は観させてもらおうね」
 二匹も小田切君に応えた、そしてだった。
 決闘を観ていった、先生達はそれぞれが出した魔法のバリアーで今は博士のこの世の終わりの様な攻撃を凌いでいた。


第六十二話   完


                     2023・5・12
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