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新オズのリンキティンク
第十幕その十

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「観る人達もじゃ」
「笑ってもらいますか」
「そうしたい」
 こう言うのでした。
「そう考えておる」
「そうですか」
「うむ、そしてな」
 そうしてというのです。
「お笑いの王様となるのじゃ」
「オズの国で」
「わしはいつも上機嫌でな」
「笑っておられますね」
「しかしな」
 それだけでなくというのです。
「これからはな」
「ご自身が笑われるだけでなく」
「人も笑わせる」
「そうなる様にされますか」
「芸でな」
「そうなんですね」
「オズの国はいつも笑いがある国であるが」
 オズの国自体のお話もします。
「だがさらにじゃ」
「笑いがあれば」
「さらによくなるな」
「そうですね、確かに」
「それなら人を笑わせる」
「そうした技もな」 
 これもというのです。
「身に着けたい」
「そうなんですね」
「だからな」
 それでというのです。
「わしはな」
「漫才をですか」
「あと落語も身に着けたい」
 こちらもというのだ。
「漫才は二人か三人でするのう」
「そうしたことが多いですね」
「王子といつも一緒であってな」 
 王子にお顔を向けつつナターシャにお話します。
「漫才をするならな」
「何時でもやらせてもらいますよ」
 王子は笑顔で答えました。
「僕は」
「うむ、しかしな」
「僕が出来ない時もですか」
「あってな」
 それでというのです。
「そうした時に人を笑わせようと思えば」
「漫才ですか」
「あれは一人でも出来るな」
「はい、一人でお話してです」
 ナターシャもそれではと答えます。
「笑ってもらいます」
「そうしたものであるからな」
「漫才もですか」
「身に着けたい、お笑いはじゃ」
 何と言ってもというのです。
「最高のものであるからな」
「だからご自身が笑われて」
「他の人にもな」
 是非にというのです。
「これからはじゃ」
「笑ってもらうんですね」
「漫才やお笑いでな」
「そうしたもので」
「笑ってもらうには色々な方法があるが」 
 それでもというのです。
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