第二十八話 交錯その十
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「封真君達の運命が変わったこともです」
「必然ですか」
「色々な原因が理由がありまして」
そしてというのだ。
「そのうえで、です」
「変わるものですか」
「変わることは必然で」
それでというのだ。
「その都度原因や理由があり」
「変わりますか」
「必然として」
「そうしたものですか」
「僕の大切な人のお一人も言っていました」
言葉は過去形だった、そして封真は聞いていても気付かなかったがその言葉にはほんの微かに悲しみもあった。
「何も決まっていないと」
「運命は」
「これから決まるもので」
「原因や理由があって」
「そして決まると」
「必然としてですね」
「そうだと、ですから」
それ故にというのだ。
「封真君の運命もです」
「これからですね」
「決まります」
そうなるというのだ。
「まさに」
「そうですか」
「既に運命は変わりましたし」
それでというのだ。
「これからもです」
「変わっていきますか」
「そうなります」
「そうしたものですか」
「ですからこれからも」
是非にというのだった。
「ご自身の信じられる道をです」
「進めばいいですね」
「地の龍として。そして」
今も食べている、だがそれでも封真に言うのだった。
「封真君として」
「俺自身としてですか」
「進まれて下さい」
「そうしていいですか」
「そうすれば」
「いいですか」
「若し間違えそうならです」
封真がそうなった時はというと。
「お話させてもらいます」
「そうしてくれますか」
「僕も他の人達も」
「地の龍の」
「皆さんいい人達ですから」
「お話してくれますか」
「それで聞いて頂ければ」
そうすると、というのだ。
「きっとです」
「間違えないですか」
「その筈です」
こう言うのだった。
「ですから安心して下さい」
「そうですか」
「はい、そして」
それにというのだった。
「きっと望みを果たして下さい」
「それでは」
封真もそれならと頷いた。
「このまま進んでいきます」
「その様に。それでこのお店の後は」
「都庁に戻って」
「そこで、です」
その場所でというのだ。
「皆さんで晩ご飯を食べて」
「休みますね」
「そうしましょう」
こう言うのだった。
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